裏では殺し屋やってます
乃琉楽side
……兄さんがどこかに行ってしまったけど死莵達はどうしたんだろう。私は長い廊下を歩いているとほんの少し……多分私にしかわからない少しの振動が起きた。
歩き続けるとダンボールだらけの部屋にたどり着いき、その部屋に入った瞬間、外の廊下が変わった。薄暗い廊下から美術品などが飾られてある豪華な廊下に。
(乃琉楽)「………兄さんの能力か…」
そう呟き、周りを歩いた。すると誰かの声が聞こえる。声をたどっていくとある部屋に着いた。そこには2人の影が見える。
_________夏夢と死莵だった。
私は走ってその部屋に入ると、思わず目を見開く。
[太字]死莵が亡くなっていたからだ。[/太字]
そして夏夢は死莵を抱きしめながら静かに泣いていた。
(夏夢)「死莵……」
彼はこの現実が受け止めきれないかのように、笑いもせず、悲しい顔もせず、ただ無表情で涙を流していた。
私は声をかけるが、夏夢は聞かない。何度も何度も声をかけても、だ。
(乃琉楽)「死莵は自分なりの決断をしたんだ。だから…」
(夏夢)[太字]「僕の恩人で人生で初めての親友が死んだのに?!」[/太字]
続きを言おうとした時、夏夢が激しい口調で言った。
その状況で私は何も言い返せなかった。親友を抱えて泣く姿がどこかの記憶と重なる。
(夏夢)「……ごめん。1人で考えてくる」
その一言だけ発して夏夢は死莵を連れて部屋の外に行った。
……兄さんがどこかに行ってしまったけど死莵達はどうしたんだろう。私は長い廊下を歩いているとほんの少し……多分私にしかわからない少しの振動が起きた。
歩き続けるとダンボールだらけの部屋にたどり着いき、その部屋に入った瞬間、外の廊下が変わった。薄暗い廊下から美術品などが飾られてある豪華な廊下に。
(乃琉楽)「………兄さんの能力か…」
そう呟き、周りを歩いた。すると誰かの声が聞こえる。声をたどっていくとある部屋に着いた。そこには2人の影が見える。
_________夏夢と死莵だった。
私は走ってその部屋に入ると、思わず目を見開く。
[太字]死莵が亡くなっていたからだ。[/太字]
そして夏夢は死莵を抱きしめながら静かに泣いていた。
(夏夢)「死莵……」
彼はこの現実が受け止めきれないかのように、笑いもせず、悲しい顔もせず、ただ無表情で涙を流していた。
私は声をかけるが、夏夢は聞かない。何度も何度も声をかけても、だ。
(乃琉楽)「死莵は自分なりの決断をしたんだ。だから…」
(夏夢)[太字]「僕の恩人で人生で初めての親友が死んだのに?!」[/太字]
続きを言おうとした時、夏夢が激しい口調で言った。
その状況で私は何も言い返せなかった。親友を抱えて泣く姿がどこかの記憶と重なる。
(夏夢)「……ごめん。1人で考えてくる」
その一言だけ発して夏夢は死莵を連れて部屋の外に行った。