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裏では殺し屋やってます

#126


死莵side

《学校の部屋》で一旦物事を整理していた。
まず、ここはクリエイティブルームの建物で、僕達がいつも使っていたところ。そして過去に行ける能力はもう切れている。
もしかしたら、イハネや花流、ボス__冬起がいるかもしれない。
僕は学校の椅子を引いて異常なものがないか確認してから夏夢を座らせた。まだ夏夢は意識が戻っていない。突然彼が前に倒れそうになったとき、瞬時に行動して夏夢を支えた。その時、首の傷に気づいた。…………多分、最近傷つけたもので注射器が刺された後だと思う。
しばらく経った後、部屋の外から足音が聞こえた。僕は咄嗟に夏夢を抱えて机の下に隠れた。足音は部屋に近づいてくる。そしてドアが開いた。

「死莵、どこにいるんですか?」

___魔留だ。
僕は息を殺して、様子を見た。

少し時間が経ち、魔留が部屋から出ようとしたとき魔留と目があった。

(魔留)「ここにいたんですか?言ってくれれば良かったのに」

彼は無表情でこっちに近づいてくる。
彼の手にはナイフがあった。
…………僕達を殺す気だ。でも、なぜ?

(死莵)「そのナイフは?」

彼は少し考えてから口を開いた。

(魔留)「君達を元の世界に行かせるためですよ」

ナイフを高くあげそう言った。僕は目を瞑り、夏夢を守るように抱きしめ、ナイフが刺さる時を待とうとした。僕は不老不死だったけれど、能力を1回使った事があるから不死はなくなったんだよね。だからナイフを刺されたら高確率でこの世界には……いれない。
覚悟を決めて夏夢をさらに強く抱きしめた。
その瞬間、ナイフが夏夢に刺さる。魔留を見ると彼の手が震えていた。
赤い液体が自分の手を伝って行くのが分かる。  

(魔留)「なんで……?」

彼は自分の手にあるナイフを見て、そして夏夢を見た。その目は半分人間の目だった。
手の震えを見ながらナイフを落とし、この部屋から去っていった。





僕が夏夢を見ると彼は赤く染まっていた。


その時彼が助かる方法を1つ見つけた。
………………僕の能力を使うしかない。
僕の能力は味方の怪我とかを全て治せる能力だけど必ず能力を使うとターゲットが死んでしまう。この状況だとターゲットは魔留だ。
魔留にはまだ希望がある。まだ人間に戻れる。だから死なせたくない。

その時、あることを考えた。

ターゲットを自分にすると言う方法。[下線]確かターゲットは変えれるはず。[/下線]



………でも怖い。自分が死ぬということを感じた事がなかったから。
だけど、僕が夏夢を拾ってこの社会や組織に入れて育てたんだから……ちゃんと……ちゃんと、最後まで面倒を見ないとね。



僕は微かな笑みを浮かべて、抱きしめていた夏夢の顔に自分の涙が落ちるのを見て、抱きしめて言った。









[太字][大文字][中央寄せ]「『死救』」[/中央寄せ][/大文字][/太字]

2025/11/14 18:38

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