裏では殺し屋やってます
ライside
…………目を開けると真っ暗の中、動いているランプの灯りがドア越しに見えた。誰かが来たのだろうか。僕は床に手をつけながら起き上がると、床に紙があったのに気づいた。読んでみると………………意味が分からない文が書いてあった。縦から読むと「ろうそくいっぽん」って書いてある。……あ、これって……こうなっているのは僕がやらかしたって疑われるパターン?
いやいや、流石にないか。だって__
[大文字][大文字][大文字][中央寄せ]「セラはどこだッッッ!!!!」[/中央寄せ][/大文字][/大文字][/大文字]
え、こっわ。冗談抜きで怖かった。そして望んでもないのに叫んでいた人と目が合う。僕はその瞬間目を逸らした。怖すぎて。さらに、乃琉楽は冷や汗かきながら後ろをついて行っている。
(乃琉楽)「!やっと起きた。早速だけど聞きたいことが__」
(南梨)「君がライだね。セラを傷つけたって本当?」
すごい圧をかけて訊いてくる。
僕は冷や汗かきながら違うと答えた。
(南梨)「……分かった。ありがとう」
そう言い、セラのとこへ一瞬で移動した。なんだか騒がしい人だな。そう思っていたら乃琉楽がこっちへ近づいてきた。
(乃琉楽)「急にすまないね。[小文字][小文字]本当にあの人は怒らないようしたほうがいい[/小文字][/小文字]」
最後の部分だけとても小さい声で言った。彼女の顔を見ると苦労した顔をしている。
(ライ)「そういえばあの人の名前って……?」
(乃琉楽)「彼は、南梨。[小文字]ブラコンだよ。怒らせると拷問を受けることになる[/小文字]」
(ライ)「へぇ……」
僕は絶対怒らせないようにしよう。そう誓った。
(乃琉楽)「で、話変わるけれど……なんでこんな状況になってるか、なんか分かる?」
(ライ)「いや、僕も分からない」
あの時は……。あ。一つだけ覚えてる。でも、敵が襲ってきた事だ。それで、色々作りだしたんだったっけ。僕はその事を彼女に話した。
(乃琉楽)「なるほど……。先生!」
彼女は南梨さんを呼ぶと今までのことを話した。
(南梨)「OK。これだけあれば大丈夫」
南梨さんは紙に今まであったことを全て書き、
(南梨)「『[太字]姿考[/太字]』」
能力を使った。
(乃琉楽)「先生は紙に書いた状況の元凶が分かるんだ。だけど一部分が間違ってたりすると失敗する」
(南梨)「……うん。分かった」
南梨さんはこの状況の元凶はここにいない、そして初対面、と言った。
(南梨)「だけど、どうやって見つける?」
(乃琉楽)「……それなら、私が向こうと協力して探しに行く。」
彼女は凛々しい顔で言った。