裏では殺し屋やってます
私は外にいるミユにおいで、と言われたから空間の中から出た。するととても怒っている夏夢がいた。……世界一怖いかもしれない。
(夏夢)「なんであんなことしたの?」
(ライ 偽)「……」
(夏夢)「……話したくないならいいや。このことは水に流そっか〜」
そう言った瞬間ここにいる全員が驚いていた。
(ライ 偽)「話が終わったから向こうで話してもいい?」
(夏夢)「いいよ〜」
そもそも、帰るまでが作戦終了だから一刻も早く帰ろうと思った。だから私は向こうに行き、数十秒経ったとき、ダッシュでここから抜け出した。
(ミユ)「!」
もちろん、みんな追いかけてくる。
またどこかへ行ってしまうのではと思っているからだ。
……自分で言うのもあれだけど、私は足は早いが、体力がない。今、本当にきつい状態だ。能力を使えば体力なんて気にしないけれど、まだ相手の方が有利ではないから使えない。
私達は街中を走っているけれど、多分、警報が出ているのだろう。誰も外に出ていなかった。
そのおかげで堂々と走れる。が、1人小柄な少女がいた。
(ミユ)「あ!!サウちゃん!その子!捕まえて!」
(サウ)「…………ふむ、よかろう」
目の前にいた少女は鞄を持ったサウだった。
サウは鞄を置き、私の腕を引っ張り捕まえた。ミユは安心している顔をしている。
でも、……これで私の方が不利になるから、能力を使える!
(ライ 偽)「『最弱』!」
私は能力を使った。能力を使えば多分、ライではないと気づき、私以外の全員は遠慮なく攻撃してくると思うが、私はあまり人の体に傷をつけたくない。
私は全力で走り、彼らを撒き、自分の家まで走った。
家の前に着いた。
私はセラ達が呑気に飲み会を始めると想像たり、明日の朝食を考えて、ドアを開けた。すると、予想外の出来事が起こった。それは、
セラやライ達が血まみれで倒れていた。
目の前がまともに見れなくなる。
電気はついていない真っ暗の中、私はしゃがみ込み頭を抱えた。
私のせいだ、ということで頭がいっぱいになるが、目の前を少し見た。すると、全員、心臓など致命傷になるところは傷つけられていないということに気付き、さらに1枚の紙に目が止まった。
(乃琉楽)「『[太字]ろうやのなかであのこはくるった。
うらのせかいをしったから。
そしてどうにかにげようとしたが、
くびをさされそうになり
いそいで、とわたしはい
った。そのときあのこはのうりょく?
ぽいものをつかった。そのしゅ
んかん、あのこはきえた。そのときわたしは
くるしみだしげんかくがみえ
る。わたしもくる
ってしまうのだろうか。
たのしいときがあったら[/太字]』……」
何故、すべてひらがな?漢字も使えばよかったはずなのに。
……そんなことより、と思い、倒れている仲間のところに行き、止血など手当てをし、横にしておいた。
そして、また1枚の紙を見る。よく見ると少し濡れた跡があるが、お茶とかこぼしたとかではない……多分、涙。さらに殴り書きで書いてある。悔しい思いか、悲しい思いなどで書いたのだろう。
ほんの少しだけ思ったことがある。[下線]何故変なところで改行しているのだろう。横にもまだスペースがあるのに。[/下線]
……………あ。
[下線]私はこの紙の意味を知った。[/下線]