夏夢side

僕は今、人生で初めて告白をされた。
だから、女性との付き合いは仕事でしかなかった。
そのせいだろうか、心臓がドクドク鳴っている。
今、彼女と帰っている最中で、横を見ると瑠々がいる。いつもは幼馴染としか見ていなかったけれど、今は……違う。恋人としか見れない。僕は息を大きく吸い、空を見た。夜空がとても美しく、宝石のようだった。


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乃琉楽side

昼食を済ませ、私はライに留守番を頼んだ。少し散歩をしたかったから。遅い昼食だったから、もう夕方になっている。私は家から歩き、色々な風景を見た。真っ赤な空や、綺麗な花、幸せそうな子供がいた。そうのんびりしながら歩いていると、…………何か今までにないくらい嫌な予感がした。後ろを見ても前を見ても誰もいない。私はまさかと思い、家に向かって走った。一生懸命に。途中、私が大嫌いな虫が私にぶつかってきたとしても走り続けた。家へ着くと自分の予感はあっていた。今の私達にとっての敵、2人が自分の家の前に立っていたからだ。1人目はミユ、2人目は那浪だった。予想だけれどライを捕まえるのではないか。私はそれだけはいけないと思い、2人に話しかけた。

（乃琉楽）「お二人さん、こんなところでどうした？」

（ミユ）「えーと、この子を探しているんだ♪」

ミユがポケットから出したのはライの写真だった。

（乃琉楽）「そう、私は知らない。役に立たなくてすまんね」

（ミユ）「いや、大丈夫♪ありがとう♪」

そう言い、彼女はどこかへ行こうとしたが、那浪がそれを止めた。

（那浪）「……ミユ。ライはこの家にいる」

…………私は彼が能力を使ったんだと察しがついた。彼は相手の過去を見る能力だから、私の過去を見た、そういうわけだ。

（乃琉楽）「やっぱり騙すのは良くないね。正々堂々と向き合わなきゃ」