裏では殺し屋やってます
ライside
ああ、ほんっとうになにやっているんだろう、僕。自分にそっくりのロボット作ってみんなを危険に巻き込ませるなんて。そう思いながら、今は、祭り会場から少し離れた街を歩いていて、ある場所へ向かっているところ。ここの近くで殺し屋が殺しあっているんだから、警報が発表されているのかな、街には誰もいない。僕はやってしまったものはしょうがないと思い、歩き続けた。
僕は匿ってもらえる人が住んでいる建物の前で止まる。外観は古びた家であちこちに錆があった。その家をノックし、中にいる人が出てくることを待った。そして少し経った後、金髪の女性が出てきて、こっちをまじまじと見てくる。
(乃琉楽)「貴方がライだね。私は乃琉楽。よろしく」
そう、この家の住人は作者の代理だ。どうやら僕は作者まで閉じ込めようとしたが、代理が庇ったとどこかで聞いたことがある。彼女は寝起きなのか、少し眠そうに見える。僕はなにをしたらいいか聞いた。
(乃琉楽)「そうだね……。特になにもしなくていいよ。恋の時期は辛いものだからね」
(ライ)「はあ……?」
僕はなにを言っているのかさっぱりだった。
(乃琉楽)「とりあえず、そっち、暑いんじゃない?こっちにおいで」
そう言われたから僕は家の中に入った。彼女は色々、布団やら、茶菓子やら用意してくれていたから匿う気持ち満々なんだ、と思った。
(乃琉楽)「少し、お話ししよう」
(ライ)「そうだね」
(乃琉楽)「ほら、ここに座って」
そう言い、隣の座布団を叩いていた。僕は可愛い柄の座布団にに座った。
(乃琉楽)「単刀直入に聞くんだけど、貴方の能力って何?」
その質問に答えようか、ためらった。言ったら何かに利用されるのでは、というのが頭のどこかにあったから。
(乃琉楽)「別に言いたくないなら言わなくてもいいよ」
(ライ)「いや、言うよ。僕の能力は『想造』。言葉通り、想ったものを作れる能力なんだ」
(乃琉楽)「チートだね」
(ライ)「でも条件があってね、小さいものは簡単に作れるんだけど、世界とか作ると記憶が飛んだり、昏睡状態になってしまうんだよね」
(乃琉楽)「それは大変だ」
(ライ)「うん。……次は乃琉楽さんの能力、あったら教えてよ」
(乃琉楽)「私?私は」
「最強と書いて、『最弱』だよ」
僕は自分の耳の正確さを疑った。その能力は今までにいるかいないか分からないほどの能力者の数だったからだ。
「! そうだ。いいのあるから見てみて」
押し付けられたのは能力者一覧の本だった。これもまたとても珍しいもの。僕はその本を見た。
[水平線]
[明朝体]《能力の名前》 《所有者》 《内容》
『過覧』 ・那浪 相手の過去を見ることができる。
空館の所有者と協力すればタイムワープが可能
・
・
『魚操』 ・イルメ 海の生き物、全部操ることができる。
『空館』 ・ミユ 空間を作り、攻撃から守ったり、ものなどを入れたりできる。
『幻夢』 ・夏夢 相手の頭の中を操る。
・
・
『想造』 ・ライ 想ったものを作り出せる。
『[漢字]最強[/漢字][ふりがな]最弱[/ふりがな]』 ・乃琉楽 自分の立場が弱い時に使うと一時的に最強になる。
・
・
『送心』 ・無真 繋いだ相手とと心の中で会話ができる。
・
・
・
『死救』 ・死莵 所有者が不老不死であることが条件。
人生で2回しか使えない能力。1回目は不老がなくなり、2回目は不死
がなくなる。
効果はターゲットを確実に殺すことと、仲間を生き返らせたり、全回
復させたりできる。
『説創』 ・[打消し]●■○[/打消し] ▼△▲◆■▽◇▼◎■○△○。
になる。[/明朝体]
[水平線]
(ライ)「この、能力の名前にある、点々って?」
(乃琉楽)「それはね、まだ貴方があっていない人の能力だよ」
(ライ)「え、それならまだ9人いるってこと?」
(乃琉楽)「そうだね。その本は持った人によって内容が変わる本だからさ、私が持つと全部分かっちゃうんだよ」
(ライ)「そうなんだ」
それなら、この説創っていう内容も……?
(乃琉楽)「さて、そろそろお仲間が来たんじゃない?私の家の前なんだか騒がしいからね。……逃げる?……いいや、違うな。逃亡するの方がかっこいいかもしれない」
(ライ)「僕は……ここに居させてもらうよ」
そういうと、彼女は微笑した。
(乃琉楽)「やっぱりそう来なくっちゃ、話は面白くないね。……いいよ。ここに居させてあげよう」
(ライ)「! ありがとう」
(乃琉楽)「でもね、その代わりに少し貴方の能力使ってもらうよ。無償ではないからさ」
どんなことかと聞くと、彼女は、作者と最後には過ごしたい、それだけ言った。僕はそのことを約束した。
ああ、ほんっとうになにやっているんだろう、僕。自分にそっくりのロボット作ってみんなを危険に巻き込ませるなんて。そう思いながら、今は、祭り会場から少し離れた街を歩いていて、ある場所へ向かっているところ。ここの近くで殺し屋が殺しあっているんだから、警報が発表されているのかな、街には誰もいない。僕はやってしまったものはしょうがないと思い、歩き続けた。
僕は匿ってもらえる人が住んでいる建物の前で止まる。外観は古びた家であちこちに錆があった。その家をノックし、中にいる人が出てくることを待った。そして少し経った後、金髪の女性が出てきて、こっちをまじまじと見てくる。
(乃琉楽)「貴方がライだね。私は乃琉楽。よろしく」
そう、この家の住人は作者の代理だ。どうやら僕は作者まで閉じ込めようとしたが、代理が庇ったとどこかで聞いたことがある。彼女は寝起きなのか、少し眠そうに見える。僕はなにをしたらいいか聞いた。
(乃琉楽)「そうだね……。特になにもしなくていいよ。恋の時期は辛いものだからね」
(ライ)「はあ……?」
僕はなにを言っているのかさっぱりだった。
(乃琉楽)「とりあえず、そっち、暑いんじゃない?こっちにおいで」
そう言われたから僕は家の中に入った。彼女は色々、布団やら、茶菓子やら用意してくれていたから匿う気持ち満々なんだ、と思った。
(乃琉楽)「少し、お話ししよう」
(ライ)「そうだね」
(乃琉楽)「ほら、ここに座って」
そう言い、隣の座布団を叩いていた。僕は可愛い柄の座布団にに座った。
(乃琉楽)「単刀直入に聞くんだけど、貴方の能力って何?」
その質問に答えようか、ためらった。言ったら何かに利用されるのでは、というのが頭のどこかにあったから。
(乃琉楽)「別に言いたくないなら言わなくてもいいよ」
(ライ)「いや、言うよ。僕の能力は『想造』。言葉通り、想ったものを作れる能力なんだ」
(乃琉楽)「チートだね」
(ライ)「でも条件があってね、小さいものは簡単に作れるんだけど、世界とか作ると記憶が飛んだり、昏睡状態になってしまうんだよね」
(乃琉楽)「それは大変だ」
(ライ)「うん。……次は乃琉楽さんの能力、あったら教えてよ」
(乃琉楽)「私?私は」
「最強と書いて、『最弱』だよ」
僕は自分の耳の正確さを疑った。その能力は今までにいるかいないか分からないほどの能力者の数だったからだ。
「! そうだ。いいのあるから見てみて」
押し付けられたのは能力者一覧の本だった。これもまたとても珍しいもの。僕はその本を見た。
[水平線]
[明朝体]《能力の名前》 《所有者》 《内容》
『過覧』 ・那浪 相手の過去を見ることができる。
空館の所有者と協力すればタイムワープが可能
・
・
『魚操』 ・イルメ 海の生き物、全部操ることができる。
『空館』 ・ミユ 空間を作り、攻撃から守ったり、ものなどを入れたりできる。
『幻夢』 ・夏夢 相手の頭の中を操る。
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『想造』 ・ライ 想ったものを作り出せる。
『[漢字]最強[/漢字][ふりがな]最弱[/ふりがな]』 ・乃琉楽 自分の立場が弱い時に使うと一時的に最強になる。
・
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『送心』 ・無真 繋いだ相手とと心の中で会話ができる。
・
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『死救』 ・死莵 所有者が不老不死であることが条件。
人生で2回しか使えない能力。1回目は不老がなくなり、2回目は不死
がなくなる。
効果はターゲットを確実に殺すことと、仲間を生き返らせたり、全回
復させたりできる。
『説創』 ・[打消し]●■○[/打消し] ▼△▲◆■▽◇▼◎■○△○。
になる。[/明朝体]
[水平線]
(ライ)「この、能力の名前にある、点々って?」
(乃琉楽)「それはね、まだ貴方があっていない人の能力だよ」
(ライ)「え、それならまだ9人いるってこと?」
(乃琉楽)「そうだね。その本は持った人によって内容が変わる本だからさ、私が持つと全部分かっちゃうんだよ」
(ライ)「そうなんだ」
それなら、この説創っていう内容も……?
(乃琉楽)「さて、そろそろお仲間が来たんじゃない?私の家の前なんだか騒がしいからね。……逃げる?……いいや、違うな。逃亡するの方がかっこいいかもしれない」
(ライ)「僕は……ここに居させてもらうよ」
そういうと、彼女は微笑した。
(乃琉楽)「やっぱりそう来なくっちゃ、話は面白くないね。……いいよ。ここに居させてあげよう」
(ライ)「! ありがとう」
(乃琉楽)「でもね、その代わりに少し貴方の能力使ってもらうよ。無償ではないからさ」
どんなことかと聞くと、彼女は、作者と最後には過ごしたい、それだけ言った。僕はそのことを約束した。