裏では殺し屋やってます
彼らは無事だ。今思うとなんでだろうな。殺し屋を殺すためにこの組織を作っていたのに、何故、助けたのだろう。そう考えても仕方ない。俺は目を瞑り、寝ることにした。
瑠々side
突然だけど、私、瑠々は夏夢のことが好きなんだ。恋愛的に。爆発に巻き込まれそうになったとき、夏夢が色々指示しているのかっこよかったなぁ。そう思いながら夏夢を見る。彼は他の子に事情を伝えていた。私は邪魔にならないように端っこで立っている。あ…………彼のこと、みんなどう思っているのかな。もしかして夏夢が好きなことがいるのかな。そういう疑問が次々に出てくるから、一旦頭の中を整理しようとして深呼吸をした。でも、まだ頭の中がごちゃごちゃになっている。こんな気持ちがいつまでも続くのか、と考えるとあまり良くない。それならいっそのこと告白すれば……!
私はそのとき、今日告白しようと決心した。
その日の夜、私たちは過去の場所にいた。私は夏夢と2人きりになれる時を探した。でも、タイミングを見計らって夏夢に話しかけるというのがなかなか出来なかった。やっと夏夢が1人になっていると思いきや、すぐどこかへ行ってしまうから。けど、諦めない。私は夏夢を探していると、運良く見つけた。彼は昔、通っていた病院に行っていた。何号室かというと[太字]1000号室[/太字]。よくお見舞いに行っていたから覚えている。実は彼、アイドルを目指してたんだって。ある日、アイドルのオーディションがあると、隣のベッドの子……確か、[太字]詩流根[/太字]だったかな。その子が知らせてくれたけど、病院から出た後、彼は母に会い、橋から落とされたとか言ってたような気がする。……そういえば、余命……。能力者のおかげで後、20年になったんだっけ。そんなことを思い浮かべながら、彼を見た。彼は昔に使っていたベッドの隣のベッドの前に立ち、悔しそうな顔をしている。
「なんで、余命のこと、言ってくれなかったの」
そう言った。私は自分に言われていると思い驚いたけど、違った。彼の前のベッドを見た。するといつのまにか人が寝転がっていて、心電図モニターを見ると波ではなく真っ直ぐな線になっていたから。死んでしまったのかな。私はそういう目でしか見れないけど、彼は複雑な気持ちだと思う。私は夏夢に一言かけようとする。すると、私の言葉より、夏夢の言葉の方が早く来た。
「瑠々、どうしたの?」
彼はいつもの笑顔で問いかけてくる。
本当は悲しいはずなのに、本当は悔しいはずなのに。
なのに、微笑んでいる。そんな彼を私はそっと抱きしめた。柔軟剤の良い香りがふわっと香る。彼は多分、驚いている。……そう思う。
私はこんな告白の仕方もいいと思い、
「愛してる」
それだけ彼の耳元でささやいた。体制をくっついた体を戻し、彼の顔を見る。耳元まで真っ赤な彼を可愛いと思った。私は返事を聞いてみる。すると彼は
「お願いします」
いつもの笑顔とは違って素敵な特別な笑顔でそう言った。
瑠々side
突然だけど、私、瑠々は夏夢のことが好きなんだ。恋愛的に。爆発に巻き込まれそうになったとき、夏夢が色々指示しているのかっこよかったなぁ。そう思いながら夏夢を見る。彼は他の子に事情を伝えていた。私は邪魔にならないように端っこで立っている。あ…………彼のこと、みんなどう思っているのかな。もしかして夏夢が好きなことがいるのかな。そういう疑問が次々に出てくるから、一旦頭の中を整理しようとして深呼吸をした。でも、まだ頭の中がごちゃごちゃになっている。こんな気持ちがいつまでも続くのか、と考えるとあまり良くない。それならいっそのこと告白すれば……!
私はそのとき、今日告白しようと決心した。
その日の夜、私たちは過去の場所にいた。私は夏夢と2人きりになれる時を探した。でも、タイミングを見計らって夏夢に話しかけるというのがなかなか出来なかった。やっと夏夢が1人になっていると思いきや、すぐどこかへ行ってしまうから。けど、諦めない。私は夏夢を探していると、運良く見つけた。彼は昔、通っていた病院に行っていた。何号室かというと[太字]1000号室[/太字]。よくお見舞いに行っていたから覚えている。実は彼、アイドルを目指してたんだって。ある日、アイドルのオーディションがあると、隣のベッドの子……確か、[太字]詩流根[/太字]だったかな。その子が知らせてくれたけど、病院から出た後、彼は母に会い、橋から落とされたとか言ってたような気がする。……そういえば、余命……。能力者のおかげで後、20年になったんだっけ。そんなことを思い浮かべながら、彼を見た。彼は昔に使っていたベッドの隣のベッドの前に立ち、悔しそうな顔をしている。
「なんで、余命のこと、言ってくれなかったの」
そう言った。私は自分に言われていると思い驚いたけど、違った。彼の前のベッドを見た。するといつのまにか人が寝転がっていて、心電図モニターを見ると波ではなく真っ直ぐな線になっていたから。死んでしまったのかな。私はそういう目でしか見れないけど、彼は複雑な気持ちだと思う。私は夏夢に一言かけようとする。すると、私の言葉より、夏夢の言葉の方が早く来た。
「瑠々、どうしたの?」
彼はいつもの笑顔で問いかけてくる。
本当は悲しいはずなのに、本当は悔しいはずなのに。
なのに、微笑んでいる。そんな彼を私はそっと抱きしめた。柔軟剤の良い香りがふわっと香る。彼は多分、驚いている。……そう思う。
私はこんな告白の仕方もいいと思い、
「愛してる」
それだけ彼の耳元でささやいた。体制をくっついた体を戻し、彼の顔を見る。耳元まで真っ赤な彼を可愛いと思った。私は返事を聞いてみる。すると彼は
「お願いします」
いつもの笑顔とは違って素敵な特別な笑顔でそう言った。