裏では殺し屋やってます
那浪side
最初からミユの空間の中で休憩しながらアイツらの様子を見ていた。仲間がライを囲んで抱きしめている。それはすごく微笑ましい光景なのだが、一瞬、ライが焦ったかのような顔をしていた。冷や汗がダラダラと出てきている。……あの落ち着いていそうなライが汗を流すなんてありえない。まあ、人も色々な感情はあるのだからありえない、ということはないか。しかし、なんだか別人と思いこみそうだ。……いや、別人なのかもしれない。別人だったとして話を進める。まず、ここにいるライは感情豊かだ。前のライはあまり感情を表に出さない。昔のライもそうだ。親友が死んだというのに涙を流さなかった。昔に泣いて、今では現実を受け止めてきれず、泣いた。というのなら納得いく。しかし、今のライは違う。それともうひとつ理由がある。何故、場所と日時まで覚えていたのか。普通は日にちなら覚えれるけれど、事件が始まった時間まで正確に覚えているのはおかしい。恐らく本人が時間の能力者に会いに行き、確認し、別人に教えたのだろう。それらの理由で別人だと思うことができる。微笑ましい光景の中で戦いが終わった夏夢もそこに合流した。夏夢は全てを察し、ライを抱きしめたが、……どうやら夏夢はあることに気づく。体温がとても冷たい、ということ。今は夏だから、とても冷たいということはないはず、あるとしてもロボットだけ、というのが夏夢の頭の中だろう。…………夏夢はロボットなのかを疑っていた。その様子を見ていたミユがポケットからハンディタイプの金属探知機を夏夢のところへ投げた。夏夢はそれに気付き、ライに当てる。すると、
ピーッッ
ブザーがなった。夏夢がなんて言っているのか分からないが、相当焦っているように見える。……俺はあることに気づいた。ライに似ている……ロボットの見えないところに爆弾が付いていていた。しかもあと10秒。俺はミユに伝えようとするが、体力の限界だろうか、うまく声が出せなかった。が、なんとか伝えようとして手で床を叩いた。ミユは俺の方へ振り返り、多分、爆弾があるということに気づいたのだろう。ミユは器用にロボット以外を空間に閉じ込め、ロボットは
爆発した。
最初からミユの空間の中で休憩しながらアイツらの様子を見ていた。仲間がライを囲んで抱きしめている。それはすごく微笑ましい光景なのだが、一瞬、ライが焦ったかのような顔をしていた。冷や汗がダラダラと出てきている。……あの落ち着いていそうなライが汗を流すなんてありえない。まあ、人も色々な感情はあるのだからありえない、ということはないか。しかし、なんだか別人と思いこみそうだ。……いや、別人なのかもしれない。別人だったとして話を進める。まず、ここにいるライは感情豊かだ。前のライはあまり感情を表に出さない。昔のライもそうだ。親友が死んだというのに涙を流さなかった。昔に泣いて、今では現実を受け止めてきれず、泣いた。というのなら納得いく。しかし、今のライは違う。それともうひとつ理由がある。何故、場所と日時まで覚えていたのか。普通は日にちなら覚えれるけれど、事件が始まった時間まで正確に覚えているのはおかしい。恐らく本人が時間の能力者に会いに行き、確認し、別人に教えたのだろう。それらの理由で別人だと思うことができる。微笑ましい光景の中で戦いが終わった夏夢もそこに合流した。夏夢は全てを察し、ライを抱きしめたが、……どうやら夏夢はあることに気づく。体温がとても冷たい、ということ。今は夏だから、とても冷たいということはないはず、あるとしてもロボットだけ、というのが夏夢の頭の中だろう。…………夏夢はロボットなのかを疑っていた。その様子を見ていたミユがポケットからハンディタイプの金属探知機を夏夢のところへ投げた。夏夢はそれに気付き、ライに当てる。すると、
ピーッッ
ブザーがなった。夏夢がなんて言っているのか分からないが、相当焦っているように見える。……俺はあることに気づいた。ライに似ている……ロボットの見えないところに爆弾が付いていていた。しかもあと10秒。俺はミユに伝えようとするが、体力の限界だろうか、うまく声が出せなかった。が、なんとか伝えようとして手で床を叩いた。ミユは俺の方へ振り返り、多分、爆弾があるということに気づいたのだろう。ミユは器用にロボット以外を空間に閉じ込め、ロボットは
爆発した。