Memoria bianca
あれが、彼と初めて会った日だった。
引き出しから紙と鉛筆を引っ張り出す。
机に向かって、朧気な記憶を思い起こす。
それを紙に書き出しては、消して。
覚えているドの音はもっと柔らかくて、シの音はどこか冷たさも感じる。
どこに何を当てはめるのか、分からなくて涙が込み上げてくる。
半日かけて造り上げた楽譜。
それを立て掛けてピアノ椅子に座る。
もう、音は聞こえないし、あのハーモニーかも分からない。
でも、私は弾きたい。
私に語りかけてきた、優しくて穏やかなあの音を。
引き出しから紙と鉛筆を引っ張り出す。
机に向かって、朧気な記憶を思い起こす。
それを紙に書き出しては、消して。
覚えているドの音はもっと柔らかくて、シの音はどこか冷たさも感じる。
どこに何を当てはめるのか、分からなくて涙が込み上げてくる。
半日かけて造り上げた楽譜。
それを立て掛けてピアノ椅子に座る。
もう、音は聞こえないし、あのハーモニーかも分からない。
でも、私は弾きたい。
私に語りかけてきた、優しくて穏やかなあの音を。
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