〈1話終了〉僕の違和感
#1
僕が中学の頃の話。
ーーーーーーーーーーー
僕はバレーボール部に入っていた。
同級生の部員はなんと僕含め15人。
まあこれだけでも、かなりな違和感だけどさ。
僕は女バレのあの子のことが気になっていた。
「好き」というわけではなくて…
[小文字]僕の自覚している限りは…[/小文字]
ずーっと、違和感を感じていた。
文字通り「気になって」いたのだ。
その違和感とは。
挙動がやけに硬いのだ。
まるでプログラムされているように。
僕には不思議と、あの子が操り人形のように見えた。
例えばサーブ。ボールを上げて、打つ。
確実にサーブを入れるため、大体パターン化させることが多いが
[下線]人間である限り[/下線]、ブレは生じるし、同じサーブにはならない。
観察していると(変人って思われてただろうな)、ポーズが全く一緒なのである。
2回目も、3回目も、4回目も…N回目も。
僕の考慮上、掌上のボールの乗っている位置のズレでほどしかサーブは変わっていない。
僕はバレーボールも好きだが、クイズや謎解きには目がない。
僕は彼女を見るとき、謎解き問題を解くときの目になってしまう。
まあ実際QuizKnoc●さんの学パロ描いてるぐらいだし。
…いや何やってるんだろう僕?
まあそれはともかく
飯原「また愛梨見てんのか…」
リベロの飯原(もちろん本名じゃない)。
こいつは思いっきり僕があの子(愛梨)を見ていると思い込んでいる。
毎度毎度説明はしてるんだけどな。
榎本「いやだからちょっと違和感を感じるから見てんの」
飯原「何がよ。」
榎本「なんか操られているように見えるの僕だけ?」
飯原「…言われてみれば、確かに?いや言い訳だろ(笑)」
まあお前ミステリーとか謎解きとか好きだもんな、といい飯原は去った。
そういえば、あの子はピアノとか字上手かったりとか多芸だよな。
長距離走とかめっちゃ長く走れるし。
人形だったら出来得るのかな?
…いやいや、何考えてんの?ここ国立中だぞ。
いや、国立中だから?
僕が先生と議論して帰りが遅くなってしまったとき。
(この時はヘリウムの名称を替えるべきか否かを話していた)
あの子も顧問に呼ばれたりなんだりで遅れていたみたい。
外には月が出ている。
榎本「あ、あのー…」
僕が声をかけようとした時。
月明かりで、あの子の頭上でキラリと糸…のようなものが光った。
僕は衝撃のあまり声をかける気力を失ってしまった。
あれは夢か現か…。
僕はわからないけどオカルトだから信じることにしている。
僕の作風はここから生まれた。
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僕はバレーボール部に入っていた。
同級生の部員はなんと僕含め15人。
まあこれだけでも、かなりな違和感だけどさ。
僕は女バレのあの子のことが気になっていた。
「好き」というわけではなくて…
[小文字]僕の自覚している限りは…[/小文字]
ずーっと、違和感を感じていた。
文字通り「気になって」いたのだ。
その違和感とは。
挙動がやけに硬いのだ。
まるでプログラムされているように。
僕には不思議と、あの子が操り人形のように見えた。
例えばサーブ。ボールを上げて、打つ。
確実にサーブを入れるため、大体パターン化させることが多いが
[下線]人間である限り[/下線]、ブレは生じるし、同じサーブにはならない。
観察していると(変人って思われてただろうな)、ポーズが全く一緒なのである。
2回目も、3回目も、4回目も…N回目も。
僕の考慮上、掌上のボールの乗っている位置のズレでほどしかサーブは変わっていない。
僕はバレーボールも好きだが、クイズや謎解きには目がない。
僕は彼女を見るとき、謎解き問題を解くときの目になってしまう。
まあ実際QuizKnoc●さんの学パロ描いてるぐらいだし。
…いや何やってるんだろう僕?
まあそれはともかく
飯原「また愛梨見てんのか…」
リベロの飯原(もちろん本名じゃない)。
こいつは思いっきり僕があの子(愛梨)を見ていると思い込んでいる。
毎度毎度説明はしてるんだけどな。
榎本「いやだからちょっと違和感を感じるから見てんの」
飯原「何がよ。」
榎本「なんか操られているように見えるの僕だけ?」
飯原「…言われてみれば、確かに?いや言い訳だろ(笑)」
まあお前ミステリーとか謎解きとか好きだもんな、といい飯原は去った。
そういえば、あの子はピアノとか字上手かったりとか多芸だよな。
長距離走とかめっちゃ長く走れるし。
人形だったら出来得るのかな?
…いやいや、何考えてんの?ここ国立中だぞ。
いや、国立中だから?
僕が先生と議論して帰りが遅くなってしまったとき。
(この時はヘリウムの名称を替えるべきか否かを話していた)
あの子も顧問に呼ばれたりなんだりで遅れていたみたい。
外には月が出ている。
榎本「あ、あのー…」
僕が声をかけようとした時。
月明かりで、あの子の頭上でキラリと糸…のようなものが光った。
僕は衝撃のあまり声をかける気力を失ってしまった。
あれは夢か現か…。
僕はわからないけどオカルトだから信じることにしている。
僕の作風はここから生まれた。
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