ローズマリー
#1
雪夜の客人 ××区コンビニにて
ある冬の日。一人の客人が、コンビニ内へ入ってきた。時刻は八時半だ。きっと仕事帰りに惣菜などを買いに来たサラリーマンだろうと思い、店員たちがドアのほうを向くと、体中を濡らした少女が立っていた。息も荒い。
“こんにちはー”
少女の声は物腰柔らかくて、とても優しい。自然と場が和んでいた。
“はい、こんにちは。こんな夜にどうしたの?”
“えっと…夕飯のお買い物”
“一人でお使い?”
“うん”
“へぇ、感心するなぁ”
少女はえへへと笑い、傘を傘置に立てかけた。
“寒いでしょ。何か、飲む?”
“良いの?”
“うん、もちろんだよ”
“わぁぁ☆”
少女は嬉しそうに定員にレジまで連れて行かれた。
“すみません、この子に暖かいココアを”
“はい”
すぐに若い店員は奥へ入っていった。
“名前、なんて言うの?”
聞いてみるとその少女は、
“凪”と答えた。
“へえ、良い名前だね”
そう言われると凪は、
“叔父ちゃんの名前は?”
“と聞いて、定員を笑顔にさせる。
“叔父ちゃんは小林。小林次郎だよ”
“次郎叔父ちゃん!覚えた~☆”
幼くそう言う。
この子は何歳なのだろう。分からない。挨拶などとてもしっかりしていて笑顔も絶やさない。なのに、雰囲気的にどことなく幼い。不思議な少女だった。
“あ、なに。この子のココアを入れてるのね”
奥から女性店員が出てきた。
“こんにちは”
“こんにちは。お名前は?”
“凪だよ”
“凪ね。あたしは留美!よろしくね”
留美と名乗った定員はまだ若くて、のりが良かった。
“よろしく”
凪も笑顔で答えた。
“へえ。いい子だね!あんた。大人っぽい!”
“凪が?”
凪は首をかしげた。
“気が利きそうだし。あんた、友達多いっしょ!”
“……………、友達は、全然いないよ。いても数人だけ。あとの人は、私のこと気持ち悪いって思ってるんじゃない”
凪の声音が低くなる。そして暗かった。
“ごめん!変な質問しちゃって!”
“ううん!こんなこと言っちゃった凪が悪いの”
凪は申し訳なさそうに微笑んだ。
“できましたよー”
奥からさっきの定員が出てくる。凪が身を乗り出した。
“わぁぁ☆ココアだ!ココアだ!”
“良かったね、凪!”
“うん!凪の好きなココア~、ココア~☆”
“なに?その歌?”
“凪のココアソング☆披露したの~!”
嬉しそうに答える凪はもう飲み始めていた。一気に場が明るくなる。彼女の周りはキラキラと輝いて見えた。
“こんにちはー”
少女の声は物腰柔らかくて、とても優しい。自然と場が和んでいた。
“はい、こんにちは。こんな夜にどうしたの?”
“えっと…夕飯のお買い物”
“一人でお使い?”
“うん”
“へぇ、感心するなぁ”
少女はえへへと笑い、傘を傘置に立てかけた。
“寒いでしょ。何か、飲む?”
“良いの?”
“うん、もちろんだよ”
“わぁぁ☆”
少女は嬉しそうに定員にレジまで連れて行かれた。
“すみません、この子に暖かいココアを”
“はい”
すぐに若い店員は奥へ入っていった。
“名前、なんて言うの?”
聞いてみるとその少女は、
“凪”と答えた。
“へえ、良い名前だね”
そう言われると凪は、
“叔父ちゃんの名前は?”
“と聞いて、定員を笑顔にさせる。
“叔父ちゃんは小林。小林次郎だよ”
“次郎叔父ちゃん!覚えた~☆”
幼くそう言う。
この子は何歳なのだろう。分からない。挨拶などとてもしっかりしていて笑顔も絶やさない。なのに、雰囲気的にどことなく幼い。不思議な少女だった。
“あ、なに。この子のココアを入れてるのね”
奥から女性店員が出てきた。
“こんにちは”
“こんにちは。お名前は?”
“凪だよ”
“凪ね。あたしは留美!よろしくね”
留美と名乗った定員はまだ若くて、のりが良かった。
“よろしく”
凪も笑顔で答えた。
“へえ。いい子だね!あんた。大人っぽい!”
“凪が?”
凪は首をかしげた。
“気が利きそうだし。あんた、友達多いっしょ!”
“……………、友達は、全然いないよ。いても数人だけ。あとの人は、私のこと気持ち悪いって思ってるんじゃない”
凪の声音が低くなる。そして暗かった。
“ごめん!変な質問しちゃって!”
“ううん!こんなこと言っちゃった凪が悪いの”
凪は申し訳なさそうに微笑んだ。
“できましたよー”
奥からさっきの定員が出てくる。凪が身を乗り出した。
“わぁぁ☆ココアだ!ココアだ!”
“良かったね、凪!”
“うん!凪の好きなココア~、ココア~☆”
“なに?その歌?”
“凪のココアソング☆披露したの~!”
嬉しそうに答える凪はもう飲み始めていた。一気に場が明るくなる。彼女の周りはキラキラと輝いて見えた。
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