彼女は何を隠しているのかが分からない__
《中1の時間》
その少女の名前は、「雨晴 結衣(アメハレ ユイ)」
雨晴結衣は、完璧すぎて本当に人間なのかを、疑うレベルだった
「ねー、雨晴さん!ここ教えてくれない?」
『いいよ!ここは、こうして、ここにここをー.....』
「ありがとー!雨晴さん!」
『いえいえ、また頼って』
「結衣、いつも通りだな」
『学秀!それは学秀もでしょ?中学1年生で恐ろしい.....』
「はは、君のセリフじゃないと思うけどね」
『まぁまぁー!ていうかもーすぐ、クリスマスですよ?』
「そうだね、結衣。その日は予定があるかい?」
『特には、ないかなー...?どうしたの?』
「いや、その日は空けといてくれ」
『? まぁ、分かった...?』
「あぁ」
この時学秀こと、浅野学秀はクリスマスに告白をすると、なんともベタなことをしようとしていた。
結衣は、浅野学秀に好意があるのかないのか、それは後に分かる
はずだった___....
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クリスマス1週間前
「あー?今日、雨晴欠席か?」
「(結衣が欠席だなんて珍しいな......)」
「(風邪か....?)」
「先生、雨晴さんは何故休んでいるんですか?」
「それが分からないんだよなぁ。連絡が来てなくてなぁ」
「(結衣が無断欠席....?そんなことする奴じゃ.....)」
放課後....
「(結衣に連絡はしてるが、返信どころか既読もつかない.....)」
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3日後
「今日も雨晴休みか?連絡ぐらいしろよな」
「(おかしい.....何故連絡の一つもない。何か....結衣の身に____.....)」
「まさか、な....」
この時浅野学秀は思った。雨晴結衣の身に何かあったんじゃないのかと
でも、浅野学秀はきっと、後少しもすれば帰ってくるだろうと
それは、間違いだった......
後に浅野学秀は後悔する。
あの時、本気で探していれば、いや、もっと、ずっと前から結衣はもう、ただの人間ではなかったことを知る
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