双子
#1
ある満月の日のことだった。
2人の約束をしたのは。
今思うと、満月の日に約束をしなければよかったのかもしれない。
私の名前はゆい。小学一年生。
私には双子の妹がいる。妹の名前はゆり
私とゆりはとても仲がいいの!
それで、満月の日に、私たちはある約束をした。その約束は、
「いつまでも一緒にいよう!」
っていう約束。
この約束は、『お互いに結婚はしないでいつまでも一緒にいようね!』っていう意味が込められているんだ!(ってゆりが言ってた。)
約束を交わした私たちは今まで以上に、一緒にいた。私にとっても、ゆりにとってもとても、とても幸せな日々だった。
でも、そんな幸せな日々は長く続かなかった。
それは、夏休み前、最後の登校日だった。
ゆりと一緒に小学校から帰っていた日、私たちは事故にあった。
横断歩道を渡っていると突然、トラックが突っ込んできた。
キキーッ、ブレーキのなる音がした瞬間、ボンッという音と共に私の意識は無くなった。
気付けば私は病院にいた。お母さんがそばにいた。
「お母さん、私って事故に遭ったの?」
「うん。でも、ゆいは軽傷で済んだよ!」
「よかった!え、ちょっと待ってお母さん!ゆりは?ゆりは大丈夫なの?」
「ううん。多分、ゆりがゆいのこと、庇ってくれたみたい。」
「え、嘘でしょ?」
お母さんが椅子から立った。
「ゆい、本当なの。でも、ゆりにとってはいい最期だった思うわ。」
お母さんが座ってて見えなかったけど、私の隣のベットにはゆりがいた。私は思わずゆりに話しかけた。
「嘘でしょ?ゆり、ゆり、ゆり、お願い、死なないで!一緒にいるって約束したでしょ?」
「覚えてくれてたんだ!ゆり、嬉しい!」
「え?」
「ゆりだよ!ゆいの妹の」
「本当にゆり?ゆりなわけないって。ゆり、死んじゃったんだよ?」
「何言ってるの?私はゆり。」
「何しにきたの?」
「約束を守りにきたんだよ!一緒にいるって約束したもんね!」
「うん!」
「ずっと一緒」
「え?」
「ゆりとゆいはずっと一緒」
「約束したもんね」
「じゃあ、こっちの世界においでよ!」
「え? きゃ、きゃぁー!」
「ゆい、大丈夫?ゆい、ゆい!ゆりまで死んじゃったなのにゆいまで死なないで!」
ゆいは、満月の日に約束なんてしなければよかった、そう言って静かに息を引き取った。
2人の約束をしたのは。
今思うと、満月の日に約束をしなければよかったのかもしれない。
私の名前はゆい。小学一年生。
私には双子の妹がいる。妹の名前はゆり
私とゆりはとても仲がいいの!
それで、満月の日に、私たちはある約束をした。その約束は、
「いつまでも一緒にいよう!」
っていう約束。
この約束は、『お互いに結婚はしないでいつまでも一緒にいようね!』っていう意味が込められているんだ!(ってゆりが言ってた。)
約束を交わした私たちは今まで以上に、一緒にいた。私にとっても、ゆりにとってもとても、とても幸せな日々だった。
でも、そんな幸せな日々は長く続かなかった。
それは、夏休み前、最後の登校日だった。
ゆりと一緒に小学校から帰っていた日、私たちは事故にあった。
横断歩道を渡っていると突然、トラックが突っ込んできた。
キキーッ、ブレーキのなる音がした瞬間、ボンッという音と共に私の意識は無くなった。
気付けば私は病院にいた。お母さんがそばにいた。
「お母さん、私って事故に遭ったの?」
「うん。でも、ゆいは軽傷で済んだよ!」
「よかった!え、ちょっと待ってお母さん!ゆりは?ゆりは大丈夫なの?」
「ううん。多分、ゆりがゆいのこと、庇ってくれたみたい。」
「え、嘘でしょ?」
お母さんが椅子から立った。
「ゆい、本当なの。でも、ゆりにとってはいい最期だった思うわ。」
お母さんが座ってて見えなかったけど、私の隣のベットにはゆりがいた。私は思わずゆりに話しかけた。
「嘘でしょ?ゆり、ゆり、ゆり、お願い、死なないで!一緒にいるって約束したでしょ?」
「覚えてくれてたんだ!ゆり、嬉しい!」
「え?」
「ゆりだよ!ゆいの妹の」
「本当にゆり?ゆりなわけないって。ゆり、死んじゃったんだよ?」
「何言ってるの?私はゆり。」
「何しにきたの?」
「約束を守りにきたんだよ!一緒にいるって約束したもんね!」
「うん!」
「ずっと一緒」
「え?」
「ゆりとゆいはずっと一緒」
「約束したもんね」
「じゃあ、こっちの世界においでよ!」
「え? きゃ、きゃぁー!」
「ゆい、大丈夫?ゆい、ゆい!ゆりまで死んじゃったなのにゆいまで死なないで!」
ゆいは、満月の日に約束なんてしなければよかった、そう言って静かに息を引き取った。
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