癒しの花びら
“赤濃、黄菊ちゃん、遅いね……”
“だよね?どうしよう。私、探してくるよ!”
“うん、ありがと。お願い”
赤濃が席を立った。
“ねぇ、黄菊ちゃん。トイレにはどっちの方向から、来た?”
“………えっと…。覚えて…ない…”
陽鞠は必死に頭をはたらかせて、ドアを開ける。
“三号車。あ、いた!”
もう一〇分も立っていた。
“あ、黄菊ちゃん!”
“あ、ごめんね、黄香音ちゃん。私のせいで”
“大丈夫です!ありがとうございます。良かったぁ”
〈付箋〉
こんなことなんか度々あるじゃないか、私。そうだよ、大丈夫。付いたんだよ。大丈夫だよ。私は頑張った。あとはお願いねと言って後ろを振り向いてい自分の席へ帰るだけ。それだけなんだよ、陽鞠!私はミスを繰り返さない。道もビデオを撮ってきたし。ね、大丈夫だよ、私…。だって、電車って分かれ道とかないし、簡単なんだよ。頑張れ、私。
〈付箋〉
陽鞠叔母さんは、発達障害だって聞いたことがある。人の名前覚えなかったり、不注意で集中できなかったり。どれも、陽鞠叔母さんには当てはまる。だったら叔母さんはその典型的存在ということか。でも、皆、陽鞠叔母さんに優しいし、叔母さん自身も努力家でバカじゃない。発達障害は、優れた一面を持ってる人がいる、と聞いたことがある。陽鞠叔母さんの努力、認めるよ…。
“だよね?どうしよう。私、探してくるよ!”
“うん、ありがと。お願い”
赤濃が席を立った。
“ねぇ、黄菊ちゃん。トイレにはどっちの方向から、来た?”
“………えっと…。覚えて…ない…”
陽鞠は必死に頭をはたらかせて、ドアを開ける。
“三号車。あ、いた!”
もう一〇分も立っていた。
“あ、黄菊ちゃん!”
“あ、ごめんね、黄香音ちゃん。私のせいで”
“大丈夫です!ありがとうございます。良かったぁ”
〈付箋〉
こんなことなんか度々あるじゃないか、私。そうだよ、大丈夫。付いたんだよ。大丈夫だよ。私は頑張った。あとはお願いねと言って後ろを振り向いてい自分の席へ帰るだけ。それだけなんだよ、陽鞠!私はミスを繰り返さない。道もビデオを撮ってきたし。ね、大丈夫だよ、私…。だって、電車って分かれ道とかないし、簡単なんだよ。頑張れ、私。
〈付箋〉
陽鞠叔母さんは、発達障害だって聞いたことがある。人の名前覚えなかったり、不注意で集中できなかったり。どれも、陽鞠叔母さんには当てはまる。だったら叔母さんはその典型的存在ということか。でも、皆、陽鞠叔母さんに優しいし、叔母さん自身も努力家でバカじゃない。発達障害は、優れた一面を持ってる人がいる、と聞いたことがある。陽鞠叔母さんの努力、認めるよ…。
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