校則、破ちゃってもいいですか!?
「きゃああああああああああああ」
ある日の休み時間に、いきなりこんな悲鳴が聞こえた。
私は走って、声の聞こえた方へ急いだ。
そしたら―――。
「なに見てんの、天津ッ!」
サイドテールの綺麗な女の子が、天津を突き飛ばしていた!
「なにって..................。お前の今日のスカート短けぇなって......」
「はぁ!?お前変態か!?てかいっつも同じスカートじゃ!今日だけ違うっておかしいじゃない!ド変態、スケベ!消えろ!」
サイドテール女子は中指を立てる。
うわ〜〜〜〜〜。うわうわ〜〜、やってんなぁ〜〜〜〜〜〜〜。
「天津、やめなよ!」
私が怒鳴ると、天津は唾をペッと吐いて逃げてった。
「だいじょぶそ?」
私はサイドテール女子に向き直り、こう問いかけた。
サイドテール女子は半泣き。天津サイテー。
「あ........あたしとアイツ、幼なじみなの......。なんかアイツ、近頃ヤンキーっぽくて..........。いつもはあたし、怒鳴ったりはしないんだけど..........、アイツと一緒にいるときだけ怒鳴ったり殴ったり暴言吐いたりしちゃうの........」
確かに、流石にアレは頭にくるよな。
サイドテール女子は大人しそうで、可愛いカンジだけど、確かに言い争ってたときだけはうるさかった。
てか、天津がヤンキー!?まさかの!?まぁ、言われてみれば..........。
「あ、あ、あたし、雲吹麻都華。よろしく..........」
可愛い子だなぁ〜〜〜。
私はそう感じた。
「あたし..............。実は悩みがひとつあって」
麻都華は突然、悩みを打ち明けてきた。
「あたし、学校の鞄に推しのキーホルダーとかバッジとか、いっぱいつけたいんだけど、校則違反じゃん?だから、あたし校則破っちゃいたいと思ってんの。だけど、私一人じゃ、ちょっと........」
私はひらめいた!
「じゃあ、一緒に校則破っちゃおうよ!」
は?
みたいな顔をしてこっちを見つめる麻都華だったが、私はお構いなしに続ける。
「私、ヤンキー天津の野郎を殴って殴ってボコボコにしてやりてーの!だけど暴力は校則違反と言うか、社会的に駄目じゃん?だけどこれから校則破りをしたいクラスメートを集めて団体を作ったら、無茶苦茶な校則は全部破れちゃうかも!」
麻都華はちょっと戸惑って、言った。
「でも、それって不良団体みたいじゃない?批判されるかも」
「でもメンバーをいっぱい作れば大丈夫だって!批判団体も蹴散らしちゃおうよ!さ、早速行こ!」
私は麻都華の手を握って、走り出した。
放課後。
「付き合って下さい!」
体育館裏に、少女の声が響いた。
沈黙が続き、少女の前に立っていた少年が口を開いた。
「ごめん」
そのたった一言に少女は打ちのめされた。少女は黙って走り出した。目には涙が浮かんでいた。
少年はしばらく立っていた。すると少年の背後から声が聞こえた。
「全く、つれないなァ」
少年はフッと笑って、答えた。
「お前は告白されたことないだろう、霧立」
霧立と呼ばれたもうひとりの少年は、静かに笑い、空を見上げた。
「レディは全員お前に持っていかれているからね、[太字]乙女芝藤々樹[/太字]」
ある日の休み時間に、いきなりこんな悲鳴が聞こえた。
私は走って、声の聞こえた方へ急いだ。
そしたら―――。
「なに見てんの、天津ッ!」
サイドテールの綺麗な女の子が、天津を突き飛ばしていた!
「なにって..................。お前の今日のスカート短けぇなって......」
「はぁ!?お前変態か!?てかいっつも同じスカートじゃ!今日だけ違うっておかしいじゃない!ド変態、スケベ!消えろ!」
サイドテール女子は中指を立てる。
うわ〜〜〜〜〜。うわうわ〜〜、やってんなぁ〜〜〜〜〜〜〜。
「天津、やめなよ!」
私が怒鳴ると、天津は唾をペッと吐いて逃げてった。
「だいじょぶそ?」
私はサイドテール女子に向き直り、こう問いかけた。
サイドテール女子は半泣き。天津サイテー。
「あ........あたしとアイツ、幼なじみなの......。なんかアイツ、近頃ヤンキーっぽくて..........。いつもはあたし、怒鳴ったりはしないんだけど..........、アイツと一緒にいるときだけ怒鳴ったり殴ったり暴言吐いたりしちゃうの........」
確かに、流石にアレは頭にくるよな。
サイドテール女子は大人しそうで、可愛いカンジだけど、確かに言い争ってたときだけはうるさかった。
てか、天津がヤンキー!?まさかの!?まぁ、言われてみれば..........。
「あ、あ、あたし、雲吹麻都華。よろしく..........」
可愛い子だなぁ〜〜〜。
私はそう感じた。
「あたし..............。実は悩みがひとつあって」
麻都華は突然、悩みを打ち明けてきた。
「あたし、学校の鞄に推しのキーホルダーとかバッジとか、いっぱいつけたいんだけど、校則違反じゃん?だから、あたし校則破っちゃいたいと思ってんの。だけど、私一人じゃ、ちょっと........」
私はひらめいた!
「じゃあ、一緒に校則破っちゃおうよ!」
は?
みたいな顔をしてこっちを見つめる麻都華だったが、私はお構いなしに続ける。
「私、ヤンキー天津の野郎を殴って殴ってボコボコにしてやりてーの!だけど暴力は校則違反と言うか、社会的に駄目じゃん?だけどこれから校則破りをしたいクラスメートを集めて団体を作ったら、無茶苦茶な校則は全部破れちゃうかも!」
麻都華はちょっと戸惑って、言った。
「でも、それって不良団体みたいじゃない?批判されるかも」
「でもメンバーをいっぱい作れば大丈夫だって!批判団体も蹴散らしちゃおうよ!さ、早速行こ!」
私は麻都華の手を握って、走り出した。
放課後。
「付き合って下さい!」
体育館裏に、少女の声が響いた。
沈黙が続き、少女の前に立っていた少年が口を開いた。
「ごめん」
そのたった一言に少女は打ちのめされた。少女は黙って走り出した。目には涙が浮かんでいた。
少年はしばらく立っていた。すると少年の背後から声が聞こえた。
「全く、つれないなァ」
少年はフッと笑って、答えた。
「お前は告白されたことないだろう、霧立」
霧立と呼ばれたもうひとりの少年は、静かに笑い、空を見上げた。
「レディは全員お前に持っていかれているからね、[太字]乙女芝藤々樹[/太字]」
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