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解けた螺線

#3

螺線の外からのハサミ

私は結局、今はお母さんと暮らしている。今は21歳。お母さんはシングルマザーとして働いてるけど、その…恋人ができたことに気づいた。
最近、男の人と頻繁にLINEをしている。そんなにLINEする人じゃなかったのに…。それに、私たちに内緒で男を作るような人でもなかった…。
でも、お母さんだって、母親であると同時に女だ。そこは理解してあげなければならない。

“……………、梨花、机拭こう!…梨花ぁ!”
“うるさいなぁ、おねいちゃん。私、あとで食べる!”
妹の梨花は彼氏がいて、お母さんと同じく、LINEばかりしている。
私は……彼氏なんていないし、大学は行ってない。バイトも見つからない。正直、お母さんは頑張ってくれてるけど、生活は………辛い…。
“私、表出てくる!”
妹を置いて、家を出た。
もう夜の九時だ。誰もいない、暗くて危ない夜道を走る。
途中で幸せそうに暮らす家をいくつも通る。
あぁ…私もあんな風に暮らせた時期があったものだ…。

“………はぁ。………あ”
ベンチを見つけてそこに座る。
“奇麗……”
横を見ると、奇麗な本があった。
凄い。金色で輝いてる。こんな本、初めて見たぁ!
“…………”
手に取ると、凄く重かった。それはそうだ。かなりのページ数がありそうだから。
もう…こんな奇麗なものみれるっておかしくなってるなぁ。最後って…ことかなぁ。あはは…、変な想像…………。
後ろを向くと、汚い河が広がっていた。
もう生きていたくない。
全然、私を手伝わない妹。
大好きなお母さんだけど、男を作るなんて悲しい…。
私の人生壊したお父さん。
ゲームしかやらない弟。私を下に見ているむかつく人…。
はぁ…。

気づけば、橋の上に立っていた。
私、やるじゃん。ここまで来たんだぁ…。えへへ…、ここから飛べば、私は楽になれる…。
…………………!
“やめろ!”
覚悟をしたそのとき、後ろから声が聞こえた。
“こんな夜中に何を?”

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2023/08/16 15:33

礼舞 ID:≫5pGdECtpkmy/Y
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