ジン　「変装は済ませたか？よし！もう一回車に乗れ！！ギルスシティの付近に俺の友人がいると思うから。」
三人はもう一度、車に乗り、ギルスシティへと向かった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1時間後
うわぁーーーーー！目の前にビルがたくさん並んでいる。タワーも建っている。さっきまで自然が豊かだったのに、一気に景色が変わった。
ジン　「さぁ着いたぞ、ギルスシティだ。」
目の前にはとにかく大きいビルとタワーが見える。フォイドの村とはぜんぜん違う、栄えた都市だ。
ジン　「この都市はな、有名企業や有名人が多く集まるところだ。当然、栄えている場所に貴重なものも流れていく。」
ジン　「あと、都市全体を特殊なシールドでドーム状に覆うことで、いつでも安心安全に生活できるらしい。」
フォイド　「お金がかかってますね！」
ジン　「よし、駐車場に行って車を駐車するぞ！」
ジン　「ここではな、一家庭に二つまで専用の駐車場があるんだ、駐車場のスペースも今回も俺の友人に用意してもらった。」
ミラ　「友人、有能すぎない！？」
しばらくすると、駐車場についた。車に乗ったことも初めてだったが、駐車場に来るのも初めてだ。
ジン　「駐車場Dエリアの、539番のところにアイツがいるはずだ。そこで合流する予定だ。」
ジンは駐車場のエレベーターを使って、車をDエリアに運んだ。
ジン　「車専用のエレベーターがあるなんて、ホント、金かかってるぜ。」
539番のところに向かうと・・・
？？？　「おぉ！来たか！！」
ジン　「よう！ジェームズ！ここまでの協力、感謝する。まさか真夜中に車と変装セットを一緒に送ってきてくれるとは思わなかったぜ。」
ジェームズ　「いいや、良いんだよ、僕もレヴィトラスの書の謎、気になるからね。」
フォイド　「この人がジンさんの友達？」
ジェームズ　「君が後継者と噂されるフォイドくんだね、はじめまして、僕はジェームズ。小さい頃からジンとは知り合いでね、ミラ！大きくなったね！！」
ミラ　「あ・・・覚えてないです。」
ジェームズ　「そうか・・・。昔君が小さいときに、一緒に遊んだんだけどな・・・。」
フォイド　「あの・・・どうしてここまで協力してくれるんですか？」
ジェームズ　「レヴィトラスの書っていうのが僕も気になるっていうのが一つ、もう一つはジンの頼み事だからってのはあるかな。」
ジン　「ありがとよ。」
ミラ　「おっと、恥ずかしがってるのかな。」
ジン　「そ・・・そんなんじゃねーし！」
ジェームズ　「ところで、その車、いざここに来たとなると周りに馴染めないと思うから、ほら！」
ジェームズが指さした540番の駐車スペースにはピッカピカな車があった。
ジェームズ　「車は一人、二台まで停められるだろ、この車なら周りに溶け込めるだろ？」
ジン　「お前・・・これ高級車じゃねーかよ！？」
フォイドとミラ　「えーーーー！」
ミラ　「もしかして、ジェームズさんって、お金持ち？」
ジン　「そうだ、総資産4億だ。」
フォイドとミラ　「えーーーーー！」
ジェームズ　「これでも周りの資産家と比べたらまだ少ないほうだよ。」
ミラ　「これって、お金持ちと結婚出来たら、一生安泰ってこと・・・！？」
ジン　「変なことを考えるな！」
フォイド　「ところで、ジンさん、ここまで変装したりするかそろそろ詳しく教えてくださいよ！」
ジン　「そうだな、その前にまずはジェームズの家に行くか。」
フォイド　「家！？」
ジェームズ　「そうだね、試しにこの高級車を使って僕の家に行こうか！」
4人は540番に停めてあったピカピカの高級車に乗ってジェームズの家へと向かうことになった。
ジェームズ、心強い仲間が増えたようだ。これから、一体どうなる！？