文字サイズ変更

レヴィトラスの書〜ソノ本の謎を暴いてはいけない〜

#4

第四話 出発準備

ジン 「今日は明日に備えて寝とけ、明日は死ぬかもしれないからな!あははははは!」
なんで、死ぬことを怖がらないのだろう?アタオカだなこの人たち。そう思いながらフォイドは深い眠りについた。このとき、フォイドは想像もしていなかった。
インフィニティ倉庫があんなに危ない場所だなんて。
 一体どうなる・・・!!
シユ? 「フォイド、何寝てるの?起きる時間よ。」
フォイド 「姉ちゃん・・・?」
ん?目を開けると、そこにはミラがいた。姉ちゃんではなかったようだ。
ミラ 「何、寝ぼけてるのよ!」
フォイド 「すいません!」
ミラ 「あと、一時間でここ出るんだから。」
フォイド 「一時間!?」
そういえば、今日はレヴィトラスの書の一部を盗むために、ギルスシティに行く日だった。なんで俺がこんなことに巻き込まれないといけないんだよ。
フォイド 「あの・・・レヴィトラスの書が何でギルスシティにあるって分かったんですか?」
ミラ 「え!?普通にテレビのニュースでやってたけど・・・ってそうか!フォイドくんの村にはテレビがないのか!」
ミラ 「ほら、これ見てみて!」
と言って、スマホを見せてくれた。
ミラ 「伝説の本、レヴィトラスの書の一部が見つかり、本はギルスシティ最強の倉庫、インフィニティ倉庫に移送された模様」
ミラ 「あなたの村に電波通ってないんだった!」
フォイド 「うん!その本が本物だっていう証拠はあるんですか?」
ミラ 「私達も最初は偽物だと思ったわ、でも最新AIの解析で本物である確率が81%だって出たらしいの。」
フォイド 「本物の可能性が高いってことですね!?」
ミラ 「ええ、文字の意味は分からなくても、文字の字体や規則性はAIが解析できて、それをもとに本物かどうかを決めているらしいわ。まだ文字の意味が解明されていないインダス文字とかとは全然違う文字だし、最後の方にグレイム・ルシールって書いてあったし。ほぼ本物で確定みたいなものよ。」
フォイド 「なんで本の詳細なんて分かるんですか?倉庫に保管されているんですよね?」
ミラ 「これもインターネットに全ページ上がってるわよ!一部は破られてしまっていて見れないけど。」
フォイド 「えぇーーー!?インターネットすごくない!?なら本を盗む必要なんて....。」
ミラ 「って、思うじゃない?でも本は後継者の近くに無いと反応しないの!」
フォイド 「確か絵本にもそんなことが...小さい頃に読んだのが最後だからなぁ、あんまり覚えてないです。」
ミラ 「だから盗むのよ、もはや冒険家ではなくハンターね!」
フォイド「ってことは・・・?ルシール家の人間が後継者だってこと全世界に知られているんですか!?」
ミラ 「ええ、勿論!バァース王国はひと足早くあなた達を捕まえようとしに来ただけ。多分、全世界の人間があなたを狙っているのよ。」
ミラ 「でも、私達はバァース王国よりもはやくあなた達を捕まえることができたってこと!まぁ捕まえるっていうよりかは、保護してあげたって感じ。」
フォイド 「後継者がルシール家のうちの誰かってことは家族全員捕まるんじゃないんですか?」
ミラ 「ええ、多分ね、レヴィトラスの書の後継者の可能性のあるものはみんなバァース警察に捕まえられたと思う。」
フォイド 「みんな・・・。」
父さん、姉ちゃん・・・!みんなは安全な場所にいるだろうか。
ミラ 「まだ、命の保証はあるわよ、後継者が誰か分からないうちは危険なことはしないと思うわ。」
フォイド 「なんで俺だけを保護したの?」
ミラ 「大人数だと行動がバレるからよ、私達は後継者が誰か分からないうちは危険なことはしないと見据えた上で、一番後継者の可能性のあるあなたを助けたの。」
フォイド 「だから、警察も俺を最優先で捕まえようとしたのか。」
ミラ 「おっと、話が長くなったわね、フォイド早く準備して!ギルスシティに向かうわよ。」
フォイド 「そういえば、ジンさんは?」
ミラ 「今は荷物の準備をしてると思う。」
基地を池から出して、外に出てみると、ジンがいた。
ジン 「遅いなぁ、お前ら、もう準備はできてるぞ、後、十分で出発だ。水の用意もしとけよ!」
フォイド 「はい!」
もう出発の時間だ。目指すはインフィニティ倉庫。盗みは正直、嫌だけど、家族を助けるためにも、今はとにかく頑張るしかない。さぁ、いくぞギルスシティに。
 次回、舞台はギルスシティへ。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

第四話できました!!ぜひ読んでください!!

2023/08/09 10:53

カルラ ID:≫upS8fnQcMQ86Q
続きを執筆
小説を編集
/ 10

コメント
[1]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL