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レヴィトラスの書〜ソノ本の謎を暴いてはいけない〜

#1

第一話 何かが始まる

「ついに、ついに・・・見つけたぞ!!」探検家メルトは生きて帰れない洞窟と呼ばれるギャド洞窟をあてもなく歩いていた。体力も底をつき、諦めかけようとしていたときにある一冊の本を見つけた。そこには「レヴィトラスの書」と書いてあった。やっと、やっと見つけたのだ。長年探し続けてきたんだ。もう年だし、この探検が最後だと思っていたが、運は遅れてやってくるな。
「レヴィトラス神よ・・・見つけたぞ!!私が今日から神だ!!あははははは!!・・・」
その瞬間バタッとメルトは倒れた。その本を手に抱えたまま。彼が洞窟から出てくることはなかった。そして、月日がたち、500年後。一人の探検家がギャド洞窟にあったレヴィトラスの書を見つけ、無事に持ち帰ることに成功した。その噂は世界中に広まり、本をめぐって国同士で戦争が勃発した。なぜ、本一冊ごときで戦争が起こるのか。それはレヴィトラスの本を手にし、内容を解読することが出来たら神になれるという伝説がはるか昔からあるからだ。その探検家は自分の家族が命の危険にさらされることを危惧し、本を隠した。そして、その500年後の現代で、レヴィトラスの書が見つかる。本はセキュリティが世界一強い倉庫に運ばれ、今もそこに眠っている。
 グレッジ村に住んでいる少年フォイドは今日も村の手伝いをしていた。
フォイド 「姉ちゃん?祭りまでに準備間に合うかな!」
シユ 「まぁ・・・少し遅れそうね」
フォイドの姉、シユは弟思いの優しい人だ。
父のポッジは町長をやっているため村の祭りの準備の声がけをしている。
ポッジ 「さぁさぁ、準備がんばりましょう!!」
父は場を盛り上げるのがとても得意だ。母はフォイドが小さい頃に病気で亡くなった。とても綺麗で温かい人だったっていうのは覚えてる。この村はいい。自然が豊かで、周りの村の人達もいい人しかいない。美しい青空を見ながらフォイドは思った。そして、夜になり、祭りが始まった。今日はグレッジ村の生誕500周年の祭りだ!こんな小さな村が500年も続くことにびっくりだ。料理店のゼスクさんが作ってくれた巨大クリームシチューを食べながら、村の住民たちとコミュニケーションをする。祭りの最後には、巨大な花火が打ち上げられる。とても楽しみだ。大きな鍋からクリームシチューを盛る。
村のみんな 「うまそ~!!」
パクっと一口食べると、これまで祭りのために準備してきた疲れが取れた。姉のシユが、
シユ 「間に合ってよかったわ、こんなお祭りなんか初めてだもん、うまく行って良かったわ!」
と言った。 
フォイド 「そうだな!500周年ってすげーよな!」
おっ!いよいよ花火だ!村の住民が集まってきた。父のポッジが花火の打ち上げカウントをする。
ポッジ 「それでは皆さん、お疲れさまでした!!最後はこの花火で終わりましょう!」
せーの!3・2・1!バン!「ん?」花火の音とはまた違う重い音がなった。これは・・・銃声だ!後ろからパトカーが10台くらい来た。銃で威嚇している。パトカーの上に人が乗っている。
ポッジ 「なんの用ですか?」
ポッジが言うと、
??? 「警察だ。ここにフォイドという者がいるだろ。ここに連れてこい。」
ポッジ 「あの・・・うちの息子がなにかしたっていうんですか?」
??? 「おお、父親か、なら都合がいい。連れてこなければお前を殺す。」
ポッジ 「ふぇっ!どういうことですか!?」
??? 「あぁ〜もういい!!自分から出てこい!!フォイド!」
え?警察は俺を逮捕しようとしてるのか?なんで?俺そんな悪いことしてないって!!バン!銃声が村に響く。このままじゃ村の人達が危ない!フォイドは警察のところに近づいた。
??? 「きたきたきた!お前がフォイドで間違いないな。」
フォイド 「なんだよお前?」
アンク 「私はブァース警察のアンクだ。お前を確保しにな」
フォイド「なんでだよ!!」
アンク 「細かいことは署でな!じゃ、このパトカーに乗れ!」
は?何言ってるんだこいつ。
フォイド 「乗んねーよ。ニセ警察官!!」
アンク 「はぁ!何言ってるんだ!とにかく乗れ!」
そして、フォイドは強引に腕を掴まれ、パトカーに乗せられた。
シユ 「フォイド!!待ってるから!!」
シユの声が遠ざかっていく。多分泣いている。俺はこの先どこに行ってしまうのか。も・・・もしかして死刑!?
フォイド 「俺は何もやってないからな!」
パトカーの中でフォイドはアンクに向けて言った。
アンク 「あぁ、お前は何もやってないぞ、だがお前は世界を揺るがす登場人物の一人だ!お前、知ってるんだろ。アレの内容を!」
フォイド 「え?なんのことだ?」
そう聞こうとした瞬間にアンクが殴られて倒れた。え!?なんと、殴ったのは運転手の警官だったのだ。彼は警官服を脱ぎ、
??? 「よ!コイツに何聞かれても話すな!コイツはお前を騙してる。」
フォイド 「えーと、あなたは?」
??? 「目的地についたら話す!まずはアンクをパトカーから出せ!」
フォイド「はい・・・!」
フォイドは彼の言われるがままにアンクを車から出した。
??? 「さあさあ、行くぞ!フォイド・ルーシル!!お前は世界を揺るがすアレに関わってるらしいな!」
フォイド 「あれ?・・・あれって?」
??? 「まぁ、それも後々話す!今はとにかく・・・っておい!後ろからパトカー来てっぞ!!」
バン!フォイドが乗っているパトカーに銃弾が当たる。どんどん銃声が近くなっていく。
フォイド 「どうなるの俺ーーーーーーーーーー!!」  
さぁ、物語の幕開けだ。
 

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作者メッセージ

読んでもらえるとすごく嬉しいです!!

2023/08/09 10:49

カルラ ID:≫upS8fnQcMQ86Q
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