# 師匠が死んで数百年 、今になってそっくりさんが現れました 。
ルーク 「 師匠 ... 元気にやれてますかね ... 」
ぽつりとルークが呟くと草むらからガサガサッと音がした 。
ルークは警戒し手元にあった短刀を手に取る 。
ルーク 「 ... 何方か 、いらっしゃるんですか 」
音がした草むらに向かって問いかけるといつの間にかルークの後ろに一つの人影があった 。
「 〜 ッ !? 」
吃驚して後ろに飛び跳ねると小さな笑い声が聞こえる 。
ルークは少し不機嫌になりながら人影に話しかけた 。
ルーク 「 っ 、何方様ですかッ ?! 」
?? 「 っはは、... なぁに 、そんなに驚くことはないさ 。俺は唯のニンゲンだからね 。 」
落ち着いた声色でルーク宥めるように謎の男は言った 。
ルークは攻撃を仕掛けようとしたが 、何処となくパーシーに似た雰囲気を纏う彼を攻撃することはできなかった 。
2人は何も喋らない 。だが暫くすると男が沈黙を破り 、自身の名を明かし始めた 。
?? 「 俺はパーシー 、パーシー・コンフィーネだ 。お前の名は何という? 」
恩師と同じ名と似たような雰囲気を持つ男 ... 嫌 、パーシーに惹きつけられそうになる 。
ルーク 「 ... 僕はルーク・ヴァニールです 。種族は吸血鬼 、宜しくお願いします 。 」
ルークは気持ちを切り替える為に自分の名前と種族は明かした 。
するとパーシーは驚いた顔をしてルークに語りかける 。
パーシー 「 お前 ... 吸血鬼だったのか ... ? まさか ..... いや 、そんな訳が無い ..... 」
パーシー 「 “ 吸血鬼 ” は数十年前に絶滅した筈だ .... 俺は夢を見ているのか ... ?」
それを聞いたルークはとても間抜けな声を出した 。
何せ自分は吸血鬼なのに“ 吸血鬼 ” は絶滅した 、と言われているんだから 。
ルーク 「 っは 、それってどう云う ... !? 」
鳩が鉄砲に打たれたような顔をしながらもルークが問いかけるとパーシーは一瞬考えるような表情を見せた 。
そして暫くすると漸く口を開き一言こう言 。
パーシー 「 ... 人間による襲撃だよ 。 勿論俺は反対したんだけどね 。 」