A、じゃあ…
“おぉ、いいね。楽しいやつじゃん、よろしく！”
“あ、ありがとぅ…。よろしく”
控えめに握手をするらいむ。そして、もう一人の男子が、
“俺は諸星。諸星凪咲。女みてえだろ。漢字だけ嫌い。響きは良いのに…”
と残念そうにした。
“何かあだ名はある？”
“うーん、凪が多いかな。どうしても咲って漢字だけ嫌だから…”
“じゃあ、凪。よろしく！二人とも面白いね。”


B、やっつー…
“君がやっつーって呼ぶとおかしい”
からかうようにやっつーが笑う。
“でも…、私はやっつーがいいの”
とらいむは微笑む。芯の強そうな瞳で。二人はその目に好感を覚えた。
“俺は諸星。諸星凪咲だよ。凪って呼ぶやつが多い。”
らいむが、へぇというように頷く。
“じゃあ、凪。凪咲はコンプレックスっぽいし”
いたずらっぽい彼女の笑顔に二人は包まれた。