コード:リヴィングデッド
「じゃ、早速だ。NAの基礎情報は理解してるみてーだから、固有武装の話をだな―――おわっ!?」
「ッ!?」
さて今から話を始めようと、腰を据えなおした時にソレは起きた。
ごん、という鈍い音が辺りに響いて―――突如、地面が跳ね上がったのだ。
天井に吊るされていた電球があらぬ方向へ飛び、木でできた床にぶつかって砕け散る。
「新人がバカやらかしやがったか―――いや、コイツは…ッ!」
「敵、それも巨大な――NAか…!」
寝っ転がったソファから立ち上がり、二人で顔を見合わせる。
眉間のしわを解きほぐし、二人して扉から外に出た。
「……ッ!コレは……!」
扉を開けすぐに飛び込んできたのは――鉄の箱に差す一筋の陽光だった。
[漢字]本来[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな][漢字]刺さないはずの[/漢字][ふりがな]・・・・・・・[/ふりがな][漢字]光が[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]、である。
天井に開いた穴へと目を凝らせば、そこから鉄の頭が此方を覗いているではないか。―――どうやらアイツの仕業らしい。
「ハンスさん!……動かせますね?」
「お前まさか……!チッ…できるがよ……!」
「解除コードは――?」
「待て待て待て!マジでやる気か!?武装積んでねえぞッ!?」
「考えるヒマは―――」
二撃目が壁に加えられ、またさっきと同じように地面が揺れる。
辺りに転がる瓦礫がまた増えて、道を一つ潰した。
「暇はありません!早く!」
「クソッ……コードな!"Blank09971"だ!」
「ありがとうございますッ…!」
タラップは設置されている。
コックピットは開いている。
何より、ちゃんと動く。
”将来を思い煩うな、為すべきを為せ”――俺は真っすぐ、白亜の巨人へと駆け出した。
「ッ!?」
さて今から話を始めようと、腰を据えなおした時にソレは起きた。
ごん、という鈍い音が辺りに響いて―――突如、地面が跳ね上がったのだ。
天井に吊るされていた電球があらぬ方向へ飛び、木でできた床にぶつかって砕け散る。
「新人がバカやらかしやがったか―――いや、コイツは…ッ!」
「敵、それも巨大な――NAか…!」
寝っ転がったソファから立ち上がり、二人で顔を見合わせる。
眉間のしわを解きほぐし、二人して扉から外に出た。
「……ッ!コレは……!」
扉を開けすぐに飛び込んできたのは――鉄の箱に差す一筋の陽光だった。
[漢字]本来[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな][漢字]刺さないはずの[/漢字][ふりがな]・・・・・・・[/ふりがな][漢字]光が[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]、である。
天井に開いた穴へと目を凝らせば、そこから鉄の頭が此方を覗いているではないか。―――どうやらアイツの仕業らしい。
「ハンスさん!……動かせますね?」
「お前まさか……!チッ…できるがよ……!」
「解除コードは――?」
「待て待て待て!マジでやる気か!?武装積んでねえぞッ!?」
「考えるヒマは―――」
二撃目が壁に加えられ、またさっきと同じように地面が揺れる。
辺りに転がる瓦礫がまた増えて、道を一つ潰した。
「暇はありません!早く!」
「クソッ……コードな!"Blank09971"だ!」
「ありがとうございますッ…!」
タラップは設置されている。
コックピットは開いている。
何より、ちゃんと動く。
”将来を思い煩うな、為すべきを為せ”――俺は真っすぐ、白亜の巨人へと駆け出した。
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