- 閲覧前にご確認ください -

性的なコンテンツ

文字サイズ変更

源氏物語~叶わぬ恋~

#1

母の死

私は母の顔を知りません。
儚げでとても美しく、優しい人だったと言います。いまの僕には母がいませんが、父がとても優しくしてくれます。
でも……、私は心の奥底にある寂しさが拭えません。

私の母は身分の低い人でした。この時代、妻が何人もいたから、父上の妻であっても、なかなか愛される対象にはならなかったのです。
しかし、ある夜ーー。

“みゃ~!”
外で猫が美しく泣いています。
“みゃー、みゃ~!”
よく見ると、その猫は木の上にいて、怖くて降りられなくなってしまったようです。
私の母は、豪雨のなか外に出て、その猫を助けました。そして慌てて木から下りると…。
“あっ…、どうも”
一人の美しい男がいたのです。その人は……夫である帝でした。
“み、帝……”
“……、その猫は?……ずっと探していたんだ”
“えっ、帝の猫だったのですか”
母は驚いて帝に猫を渡します。
“ありがとう、えっと……”
“あっ、桐壷……です”
あまり関わったことがなかったから名前も知らなかったそうです。

あの日以来、帝は桐壷の部屋へ通うようになりました。
けれど……。桐壷より身分の高い人達からの嫉妬がやみませんでした。

やがて私の母は病気になり、私と父上だけを残して、あの世へ去ってしまったのです。

このボタンは廃止予定です

2023/07/30 13:58

礼舞 ID:≫5pGdECtpkmy/Y
続きを執筆
小説を編集
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL