文字サイズ変更

あの春の日、手に取った花 編集版

#9

凪の実力④

やがて奏がトイレから出てきて、会場に戻った。
やっぱり中は涼しいな。
“もうすぐ役者が出てくるわよ”
と奏が早くとせかす。
これで何度目か分からないけれど、奏は舞台が好きだな、と思う。もしかしたら…奏と凪さんが共演なんて、凄いことがあるかも。だって奏は演劇に対して熱意があるし、演技に興味があるって言うし、おまけにルックスも良い。全然あり得る話しだからさ。なんだか考えてしまったんだ。
“バック、こっち置いときなよ”
“あっ、ありがとう”
そんな他愛のない会話をしていると、電気が消えた。
“始まったわ。楽しみね。”
僕は笑顔で頷いたけど、多分暗くて、奏には見えなかっただろう。
でも、僕には…奏の笑顔が見えた。
先週は奏の不満ばかり心の中で唱えてたのに、…今日は奏の良いところしか見つからない。だから…僕も自然と口角が持ち上がって嬉しかった。
あとは…この僕たちの笑顔が、凪さんに届くのかだーー。

このボタンは廃止予定です

2023/07/27 18:27

礼舞 ID:≫5pGdECtpkmy/Y
続きを執筆
小説を編集
/ 43

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL