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あの春の日、手に取った花 編集版

#31

結婚

“はっ…!”
どうやらわたしは夢を見ていたらしい。ベッドからすぐさま起き上がる。
寝坊しちゃった。あ、でも今日は休日…良かったぁ。
“ふりん”
スマホがなる。誰だろう。琉桜ちゃん?光君?役者仲間の顔が浮かぶ。
“え…”
相手は、恭君だった…。
“なんで?交換してたっけ…”
私はメッセージを開いてみる。
“勝手に、ごめんなさい”
その一言。なんのために交換したんだろう。そんなに話すことあったっけ…。
でも、心の中では私は…嬉しいと叫んだ…叫んでしまった。
“良いよ”
と私は送っておいた。そして、まどろみへと落ちて行ったーー。


私が15歳のとき、結婚しようかと小倉さんに言われた。びっくりした。私はまだ15歳だ。だめだろう。
小倉さんは50歳だ。年も離れすぎている。
“まぁさ、息子の世話をしてほしいんだよ、だから、その、家に来てくれれば…”
そうか、息子がいたのか小倉さんにはーー。

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2023/08/11 10:28

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