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あの春の日、手に取った花 編集版

#29

施設からの脱獄

私はそのおじちゃんたちの報告により施設に入ることになった。
施設はなんだか汚らしかった。
私とお母さんは貧乏だったけれど、清潔感はあったと思う。
いや、それは今思うと部屋に何もなかったってだけかも…。もう何も返せない。
“小鳥遊凪ちゃんね”
なんだか自己紹介のときも先生が名前を言っているのにみんなは…聞いていなかった。先生は、こんなのでごめんね、と謝ってくれた。
そんなこと言って、自分の施設なのに恥ずかしくないのか。そんなことを考えていた。
思い出すと、あの頃わたしは毒舌だった…と思う。相手のことを考えてない。まず、お母さん以外に他の人と関わったことがなかったし…お父さんはいなかったし…。


“この子を通わせてくれませんか”
話しがまとまった。
わたしは役者の才能を見抜かれ、施設から劇団まで通うことが決まった。
“私のどこがむいているの”
わたしに女優の素質があるとは思えない。演技経験もない。
“目に惹かれた。とても、力強くてなのにどこか儚さがある。そんな目だ。気に入ったんだよ”

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2023/08/10 10:53

礼舞 ID:≫.pLEuUA6Wte8Y
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