文字サイズ変更

あの春の日、手に取った花 編集版

#22

情熱

三人とも風呂に入り終えると、疲れ切っていたからすぐ布団に入った。
“………………。……、”
誰も喋らなかった。……みんな、寝てしまったのだろうか。
この部屋は僕と奏の部屋だ。

“じゃあ二人は恋人同士だもんね、ベッドメイキングだけで私は出て行くね”
初めて見る凪さんの小悪魔な笑顔。なんだか奏は赤くなってたな。

…僕は奏とちゃんと付き合えてるのか。
確かに今日、彼女の情熱さに心打たれて…憧れてばかりだった。
恋ってなんなのか。人に憧れることなのか。いや、それは恋と言えるときと、言えないときがある。
僕は…奏をどんな面で必要としているのだろう……。
僕は奏と、情を交わしたことがない。
奏は交わしたいと思っているのか。いや、あの性格なら自分から言ってくるはずだ。それで……同棲の話しみたいにいいわけつけて……僕たちは……まだやっていないのか。
普通どのくらいでするのだろう。僕らはもう何ヶ月も付き合っている。
一年くらいかな、そうであってほしい。じゃないと奏が…かわいそうだ。

本当は自分が逃げてるのに。
僕は多分奏が好きなんだろう。それを奏に言葉で伝えてない。
彼女の役者魂を応援したいし、少し気が強すぎてがんするところも、支えてやりたい。
あぁ…奏も……、そして凪さんも。僕の人生の何者なんだろう…………。

※ダブルクリック(2回タップ)してください

2023/07/31 17:09

礼舞 ID:≫5pGdECtpkmy/Y
続きを執筆
小説を編集
/ 43

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL