私は由愛（ゆめ）。高校2年生だ。私は今クラスで人気の花凛（かりん）ちゃんに憧れている。可愛くて、優しくて、頭もよくて、モデルもやっていて、何より明るくて男女問わずモテている。一部の人では、昔のアイドルの生まれ変わりだと噂されているくらいだ。そして私は、花凛ちゃんとはライバルでもあり、大切な親友でもある。私は転校して来たばかりのころはクラスになじめなかったけど、今こうしてみんなと仲良くできたのも花凛ちゃんのおかげだ。本当に感謝してもしきれない。
ボコッ！
花凛「痛っ！何で殴るの？」
父「うるさい！俺は今ストレスがたまってるんだよ！もう一回殴らせろ！」と言ってきた。
はあ、いつまでこんな生活が続くんだろう…。
私は花凛。高校2年生だ。私の父はいつもストレスがたまっただけでも私や母を殴ってくる。それも、ずっと昔からだ。だから母は仕事以外、外に出られなくなった。でも私はみんなのアイドルだ。こんなことでくよくよしていたらみんなをガッカリにさせてしまう。母以外に愛されていないことがバレてはいけない。私は、いつも笑顔で、悲しい顔を一切見せないようにしている。友達の由愛ちゃんたちを困らせないようにしている。私はいつも明るい星でないと。
はあ、幸せな家族って何なんだろうか…。