君の選択
何が起きたのかを理解した兄は、ちよめを泣きながら抱きしめた。
「ありがとう。」
数時間後。
お兄ちゃんこと、透がとある話題を振った。
「人間の村って所に行こうとしててさ。」
「人間の…村?」
「そう。ここに落ちた人間が住んでいる村。向かっている途中、ここで一回休もうとして、で、あのウサギ野郎に捕まった訳さ。」
安全地帯があることを知って、ちよめは目を輝かせていた。
どちらかといえばほぼ全員返り討ちにしてきたちよめであったが、この悪夢の14日間に何度命を狙われていたものか。
「よし、その村に行くか。」
森を抜けると、そこに、1つの村があった。
立派…とまではいかないが、十分に生活はできそうなくらい広かった。
村に入るや否や、とある男が近づいてきた。
この村のボスなのだろうか。
ちょっと顔が怖い。
少し怯えるちよめを見て、男は素敵な笑顔を作ってこう言った。
「大丈夫、大丈夫。ボス〜2人のお客様がおいでなすったぞ〜」
その声に反応して、シュッとした顔立ちの男が来た。
「どうもどうも。よくここまで来てくれましたね〜。」
他の男達もやって来る。
「なんやなんや?」「おお!お客様か!」「今日は宴じゃーい!」
個性の大渋滞だ。
そんなこんなで、宴が始まった。
みんながお酒を飲み、唄っている。
少し渋いその雰囲気は、10歳のちよめにはわからなかった。
なんとなく、その場を満喫しようと頑張っていたちよめだが、1つだけ、おかしな点に気づいた。
最初に出会った男が食事を運んできてくれた。
「ほぉ~ら美味しいパンだよ。」
だが、少し腕が震えている。
「そうだ、お嬢ちゃん。[小文字]パンを食べ終わったらこの飴ちゃんを舐めておくれよ。[/小文字]」
-----------------------------------------------------------------
[中央寄せ]どうする?
*飴を舐める *飴を捨てる[/中央寄せ]
「ありがとう。」
数時間後。
お兄ちゃんこと、透がとある話題を振った。
「人間の村って所に行こうとしててさ。」
「人間の…村?」
「そう。ここに落ちた人間が住んでいる村。向かっている途中、ここで一回休もうとして、で、あのウサギ野郎に捕まった訳さ。」
安全地帯があることを知って、ちよめは目を輝かせていた。
どちらかといえばほぼ全員返り討ちにしてきたちよめであったが、この悪夢の14日間に何度命を狙われていたものか。
「よし、その村に行くか。」
森を抜けると、そこに、1つの村があった。
立派…とまではいかないが、十分に生活はできそうなくらい広かった。
村に入るや否や、とある男が近づいてきた。
この村のボスなのだろうか。
ちょっと顔が怖い。
少し怯えるちよめを見て、男は素敵な笑顔を作ってこう言った。
「大丈夫、大丈夫。ボス〜2人のお客様がおいでなすったぞ〜」
その声に反応して、シュッとした顔立ちの男が来た。
「どうもどうも。よくここまで来てくれましたね〜。」
他の男達もやって来る。
「なんやなんや?」「おお!お客様か!」「今日は宴じゃーい!」
個性の大渋滞だ。
そんなこんなで、宴が始まった。
みんながお酒を飲み、唄っている。
少し渋いその雰囲気は、10歳のちよめにはわからなかった。
なんとなく、その場を満喫しようと頑張っていたちよめだが、1つだけ、おかしな点に気づいた。
最初に出会った男が食事を運んできてくれた。
「ほぉ~ら美味しいパンだよ。」
だが、少し腕が震えている。
「そうだ、お嬢ちゃん。[小文字]パンを食べ終わったらこの飴ちゃんを舐めておくれよ。[/小文字]」
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[中央寄せ]どうする?
*飴を舐める *飴を捨てる[/中央寄せ]
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