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君の選択

#18

14話 重なる真実

選バレタ未来ハ *[漢字]感情爆発[/漢字][ふりがな]リミッターキャンセレーション[/ふりがな] デシタ。
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「さ、[漢字]殺し合い[/漢字][ふりがな]ゲーム[/ふりがな]を始めるか。」

ちよめの右目には、紅の光が宿っていた。
その光が強く輝くと同時に、なにか、背後霊のような者が取り憑いているのが見えた。
見れば見るほど悍ましい。
お兄ちゃんもどき…いいや、ウサギ族の男は腰を抜かしながらこう言った。
「へ…へっ、俺はあの時のお粥に協力な毒を混ぜていた。遅効性だからもうそろそろ…」
「あっそ。で?毒なんか効かないぜ?」
「…は?」
ちよめの腕の擦り傷が無くなっていた。
それどころか、折れた骨は治り、毒が全く効いていないようだ。
ちよめはゆっくりと歩き出す。
ザッザッ…
「ま、待て!話せば分かる!」
ちよめには聞こえていないようだ。
ザッザッ…
「お、おい!俺を…俺を殺したらお前は穢れた獣のようになってしまうぞ!」
その言葉に、謎の背後霊が反応した。
「おっと。[漢字]俺ら[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]はどっちにしろもう手遅れだ。もうこうなったらとことん穢れた獣になりきってやるよ。な?相棒。」
ちよめはコクリと頷いた。
喋ることはできないようだ。
だが、状況を理解するためには十分な量の殺気が感じ取れる。
「ひとつ提案だ。お前は何故こうしたのか言え。理由によっては殺さないでやろう。」
謎の背後霊は悪魔のような声で囁いた。
ちよめは静かにナイフをもどきの首筋に突きつけた。
乾いたような声でもどきは喋り始めた。
まるで、どうあがいても殺されることを知っていたようにべらべらと。
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俺はラット。
ウサギ族のエリートだ。
ある日。親友のビットの家に訪ねようとした。
俺は驚いたよ。
だって、弱った人間と、それを看病しているビットがいたんだもの。
人間は、今にでも死にそうな位だった。
足から出血が止まらないのを見て、俺はビットが矢で撃ったことを察したよ。
そんで、「人間の肉なんて久々だな」なんて思いながらビットに話しかけてみたらさ、
「この人間は責任を持って殺処分する。」
だってさ。あの目は殺処分じゃなくて「生きて帰してやる」って思ってただろうな。
3日後のビットの件は残念だったよ。
ま、その時からお前はもう瀕死だったからさ。
俺がその「責任を持とうと」思ったんだよ。
お前の兄に成り代わって、油断した時に殺そうとした。
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「ま、こんな感じさ。さ、どうぞ。どうせ殺すんだろ?どうせ。」


[中央寄せ][太字][大文字][漢字]不信な凶器[/漢字][ふりがな]ファントムナイフ[/ふりがな]![/大文字][/太字][/中央寄せ]


突如飛んできたナイフは、ラットを貫通した。
いや、貫通したような幻を見たの間違いだろう。
「…チッなんだよびっくりさせんなよ。」
その時。
ナイフが、ラットを貫通した。
「…ガッ」
血を吐き、ラットは距離を置くように後ろにジャンプした。息も絶え絶えに、こう吐き捨てた。
「やるじゃねえか…。」
そして、お手製の弓を構えた。
[太字]「喰らえ![漢字]夢幻の弓矢[/漢字][ふりがな]マジカルアロー[/ふりがな]!」[/太字]
ちよめはそれを容易く避け、謎の捻じれを生み出
ナイフが、ラットを貫通した。
「…ガッ」
血を吐き、ラットは距離を置くように後ろにジャンプした。息も絶え絶えに、こう吐き捨てた。
「やるじゃねえか…。」
そして、お手製の弓を構えた。
[太字]「喰らえ![漢字]夢幻の弓矢[/漢字][ふりがな]マジカルアロー[/ふりがな]!」[/太字]
ちよめはそれを容易く避け、謎の捻じれを生み出
ナイフが、ラットを貫通した。
「…ガッ」
血を吐き、ラットは距離を置くように後ろにジャンプした。息も絶え絶えに、こう吐き捨てた。
「やるじゃねえか…。」
そして、お手製の弓を構えた。
[太字]「喰らえ![漢字]夢幻の弓矢[/漢字][ふりがな]マジカルアロー[/ふりがな]!」[/太字]
ちよめはそれを容易く避け、謎の捻じれを生み出
4回目にしてラットは何が起きたか理解した。
(こいつ、時間を操ってやがる…)
不安なことが頭をよぎる。
(これ…いつまで続くんだ…?)
もしかしたら、これが、閻魔様からの天罰なのかもしれない。
だが、もう遅い。
無限の地獄に閉じ込められた。
283回目が終わった頃。
ラットはとっくに廃人になっていた。
トドメをちよめと、その背後霊が差した。
後ろの背後霊が消えていく…
感情による支配から解放されたちよめは、「ああ、またか。」と言い、その場を後にした。

数分後。
「はぁはぁはぁ…」
息の上がったちよめは、何かに必死に心臓マッサージを行っていた。
そう。兄を見つけたのだ。
心臓の音は微弱だが、まだ聞こえた。
だが、どれだけ心臓マッサージをしても兄が起きる気配は無い。
ちよめにはさっきの技のせいか、力があまり残っていない。意識が朦朧としてきた。
「絶対に3人で生きて帰る」
そう心の中で叫びながら最後の力を振り絞った。
思いが通じたのか、お兄ちゃんが起きた。
何が起きたのかを理解した兄は、ちよめを泣きながら抱きしめた。
「ありがとう。」

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2024/05/27 16:08

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