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君の選択

#17

13話 紅の走馬灯

選バレタ未来ハ *殴る デシタ。
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お兄ちゃんを思いっきり殴ろうとした。
……まだ腕が治ってなかった。
パキッ
ちよめの中で、嫌な音が鳴った。
「痛い…。」
それを見たお兄ちゃんが心配して、駆け寄って来た。
その時。
本当に僅かな一瞬。
お兄ちゃんから膨大な殺気を感じた。
ピタッ
「あれ…?時間が…止まってる…?」
お兄ちゃん、いや、[漢字]らしきもの[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]がピクリとも動かない。そして、自分も動けない。
よく見ると、「動かない」ではなく、「とても動きが鈍くなっている」ということが分かった。
「ということはつまり…」
予感は当った。
ちよめの、とても短い人生を振り返るかのように、数々の思い出が脳裏に蘇る。
1つ。疑問があった。
自分が骨折した思い出が無かった。
もし、あれが[漢字]存在しない[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]偽の記憶だったら?
何かを教えたがるように、走馬灯に10日前から出され続けたお粥が映る。
改めて見ると、赤紫のキノコが入っている。
「あのキノコ…どこかで…」
走馬灯が、次のヒントを差し出した。
キノコの図鑑だ。
さっきのキノコがページに載っている。

【センノウダケ】
・赤紫色の毒キノコ。
・地上の生き物に沢山食べさせると、自分に対して警戒心を持たなくなる。

ちよめは絶句した。
あれはお兄ちゃんではないということが分かった。
その途端。なんだか許せなくなってきた。
人の喜びを台無しにした。毒キノコを食べさせて自分の手駒にしようとした。
なんだか怒りが込み上げてきた。
決意を胸にした。その時。
時間がまた動き出した。
ちよめは、振り上げられた拳を片手で受け止め、こう言った。
「おい。てめえは死ぬ覚悟できてんのか?」
お兄ちゃんもどきに対して汚らしい言葉が口から吐き出された。
これはセンノウダケの効果…?
いや、確かにこれは、自分の中の何かの本音だ。
胸の奥が熱くなっていく。

[中央寄せ]どうする?

*[漢字]感情爆発[/漢字][ふりがな]リミッターキャンセレーション[/ふりがな]

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2024/05/27 16:07

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