選バレタ未来ハ　＊黙る　デシタ。
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「………」
写真のウサギを見てちよめは黙り込んでしまった。
数日前にそのウサギの亡骸を見たから。
そして、ナイフを突き刺し殺したという嫌な記憶が脳裏に媚びついているから。
「悪いけど[漢字]犯人[/漢字][ふりがな]ピエロ[/ふりがな]には消えてもらわないと。」
ちよめは話し合いで解決しようとした。
だが、暫く[漢字]本当の[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]人間と話さなかったちよめには無理な事だった。
元々、ビットが話し合いで解決できたかどうかは別だが。
ビットは静かに怒り狂い、殺意が剥き出しになった。
そして、ちよめは蒼いモヤに顔が包まれ、段々と自我を失ってゆく。
この戦いには冷酷な未来が待っている。
そんなことは自我を失った2人には考えられなかった。
ビットは後ろに素早く下がり、弓を構えた。
お構いなしにちよめは距離を詰める。
どんなに正確な攻撃も、当たらなければ意味が無い。
ビットは1度に何本もちよめに向けて矢を飛ばした。
だが、自我を失ったちよめはとても強くなっている。矢をスライディングで避け、さらに距離を、詰める。自分のナイフの射程内まで。
（この距離なら…いけるっ！）
その時、ビットは不敵な笑みを浮かべた
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＊自我を取り戻す　＊ナイフを刺す