君と進む、その人生は。
[太字]あの日のこと[/太字]
ガッシャーン
「やばーっ」
私、夜河花火は今、中学受験の会場に来ている。開始十五分前だというのに、筆箱を落としてしまった。あぁ、えんぴつと消しゴムがあんなところまで転がっちゃってるよ~
ガッシャーン
私の近くでさっきの音がした。
「やっちったー」
私と同じく筆箱を落としてしまったらしき男の子があわてた声を出していた。そして、私のシャーペンなどが転がったところへころころと何かが転がっていった。
すると、開始五分前というアナウンスが流れた。早く取りに行かなきゃ。
「すみません、すみません。」
私が取りに行くと、男の子が頭をぺこぺこさせながらこっちに来た。男の子は、いそいで持ち物をとったら、すぐに席に着いてしまった。
無事終わったから帰ろうかな。そう思って、筆記用具などを片づけていたら、あることに気がついた。
「消しゴムが、いれかわっちゃってる」
転がっていった場所が同じで、急いで取っちゃったからあの男の子の消しゴムと私の消しゴムが入れかわってしまったみたいだ。
「名前とか書いてないかなぁ」
半分冗談で、消しゴムのカバーをとってみたら、名前が書いてあった。
「ソ、ラト?」
そこには、『SORATO☆』と、書いてあった。
「ソラトくんか~って、まだいるかな?」
私は背が低いのに、端っこで一番後ろの席にしてしまったため、あたりは人、人、人、だった。
「んっ!んっ!」
消しゴムを持ってぴょんぴょんしているなんておかしすぎるけど、今はそんなこと考えてられない。
「見えなーい!」
ぴょんぴょんでは無理だったので、今度は教室をぐるっと一周したけど、結局見つけられなかった。
「はぁ、持って帰るしかないのかなぁ…でも、おたがい受験に受かっていたら、また会えるのかなぁ」
そうつぶやき、私は受験会場を後にした。
ガッシャーン
「やばーっ」
私、夜河花火は今、中学受験の会場に来ている。開始十五分前だというのに、筆箱を落としてしまった。あぁ、えんぴつと消しゴムがあんなところまで転がっちゃってるよ~
ガッシャーン
私の近くでさっきの音がした。
「やっちったー」
私と同じく筆箱を落としてしまったらしき男の子があわてた声を出していた。そして、私のシャーペンなどが転がったところへころころと何かが転がっていった。
すると、開始五分前というアナウンスが流れた。早く取りに行かなきゃ。
「すみません、すみません。」
私が取りに行くと、男の子が頭をぺこぺこさせながらこっちに来た。男の子は、いそいで持ち物をとったら、すぐに席に着いてしまった。
無事終わったから帰ろうかな。そう思って、筆記用具などを片づけていたら、あることに気がついた。
「消しゴムが、いれかわっちゃってる」
転がっていった場所が同じで、急いで取っちゃったからあの男の子の消しゴムと私の消しゴムが入れかわってしまったみたいだ。
「名前とか書いてないかなぁ」
半分冗談で、消しゴムのカバーをとってみたら、名前が書いてあった。
「ソ、ラト?」
そこには、『SORATO☆』と、書いてあった。
「ソラトくんか~って、まだいるかな?」
私は背が低いのに、端っこで一番後ろの席にしてしまったため、あたりは人、人、人、だった。
「んっ!んっ!」
消しゴムを持ってぴょんぴょんしているなんておかしすぎるけど、今はそんなこと考えてられない。
「見えなーい!」
ぴょんぴょんでは無理だったので、今度は教室をぐるっと一周したけど、結局見つけられなかった。
「はぁ、持って帰るしかないのかなぁ…でも、おたがい受験に受かっていたら、また会えるのかなぁ」
そうつぶやき、私は受験会場を後にした。
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