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登場人物が死ぬ描写があります。
そして、話が進むにつれて過激な表現が含まれますのでさらにご注意ください

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果実戦争

#6

ep6 過去と探偵

これはボク『[漢字]赤砥 京斗[/漢字][ふりがな]アカトギケイト[/ふりがな]』の過去の話。

ボクが10歳のとき、両親が交通事故で死んでしまった。

失意のどん底に突き落とされたボクだったが、そんなボクに寄り添ってくれたのが、ボクの兄『[漢字]赤砥 練冶[/漢字][ふりがな]アカトギレンヤ[/ふりがな]』

「なあ、ケイト…そんなメソメソしてたら、母さんと父さんも悲しむぞ」

「…………分かってるよ。それは」

「そうだよな……オレだって悲しいけどよぉ…少しは笑うことも必要だぜ」

「…うん…!」

こうして支えられながら、二人で暮らしてきた。

そしてボクが高校卒業一歩手前のとき、レンヤがいなくなった。

【東京に行ってくる】と手紙を残してそれっきり…。

[水平線]

「というわけです…」

ケイトは自分の今までのことをザックリと語った。

「なるほど……」

カリモトは苦い表情でこう言った。
「ケイトくん…キミのことは大体分かった。そしてキミに一つ聞きたいことがある…」

「え? なんですか?」

「キミは[太字]『本気』[/太字]か?」

「…え、そりゃそうですよ! そのためにここに来たんですから!」
少し戸惑いながらもケイトは答えた。

「そうか…じゃあ捜査結果をお知らせしよう」
カリモトは虫眼鏡をポケットにしまう。

「…練冶くんはこの世にいる…ただし、その『場所』がわからない」

その言葉はケイトにとって嬉しくもあり謎もある言葉だった。
「ということは…生きているのは『確実』ってことですか?」

「ああ…だが『場所』だ…『場所』だけが分からない…普通なら分かるはずなんだ。正確な場所も分かるはず…ボクの能力ならできるはずなんだが……」

「やっぱり何か『ありえない』ことが起きてるみたいだな」

やはりレンヤには謎が多い。
さっきのマンションで起きたこともそうだった。
見ず知らずの男がレンヤのことを追っている。

「そういえばなんですけど…カリモトさんは、[太字]『禁断の果実』[/太字]って知ってますか?」

「…あ〜…噂だけはな…食べたヤツの願いを叶える代物って聞いたことがある…マジにファンタジーだと思ったけど…今までの経験から…ボクは[太字]『ある』[/太字]と思っている……もしかしてだがな…ケイトくん…まさかソレを探そうとしているのか?」

カリモトは真剣な眼差しでケイトを見つめている。

「いや…別に探そうとは思ってないんですけど…少し気になって」

「…そうかい…だけど、もしあるとすれば、ケイトくんなら見つけられると思っているよ」

カリモトは少し笑みを浮かんで言う。

「はい…ありがとうございます!」

そしてケイトは探偵事務所をあとにした。

去っていくケイトの後ろ姿を見ながら、カリモトは一つ思うことがあった。

「ケイトくん……まるでボクみたいなヤツだ…[大文字]目的のためならいかなる手段も[漢字]厭[/漢字][ふりがな]いと[/ふりがな]わない。[/大文字]伸びしろだらけだな…」


そして探偵事務所をあとにしたケイト。

「とりあえず、大体の情報はつかめた…レンヤは『禁断の果実』と関係がありそうだ…だけどまずは、探さないことには始まらないな…」

再び、ケイトの兄探しの旅は再開した。

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作者メッセージ

キャラ紹介
名前:仮元 利振 年齢:23
詳細:カリモト探偵事務所の探偵
どこかヤバイ一面を持っている
能力:【グッド・シャーロット】
特殊な虫眼鏡から探している物の場所が分かる。
色々と見える。
もしカジノに行ったら?:心の声ダダ漏れするタイプ

2024/04/28 14:49

ドレミファ・ソラティド ID:≫5pkQuOr9nqXoU
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