果実戦争
[中央寄せ]時刻:8月18日11時45分
場所:くろめだか駐車場[/中央寄せ]
灰色の駐車場から始まった戦いは、今、[太字]匡斌の勝利[/太字]に終わった。
本気で殴られた男は、後頭部の強い衝撃に意識を失い倒れている。
男の意識が消えたからなのか、青い風船が凛々しく破裂する。中から贏吉が吐き出されるように出てきた。
「あぁ……死ぬかと思った…。いや、もう死んでるのか?」
体験したことがないことを味わうと、人間は自分の生死が分からなくなるらしい。風船の中がどんな所だったのか、それは贏吉にしか分からない。
ただ、自分の身の安心に感動することしか出来なかった。
匡斌は力尽きた体を引きづらせ言う。
「……ギリギリ死んでないよ……ただ良かった、誰も死なないで……」
「そうだな……ってちょっと待て! あのゲス野郎……まさか、匡やんが倒したのか!?」
倒れてる男を指差し驚く。
「もちろん、だって[太字]『盗賊』[/太字]だろ?」
と平気そうに笑って見せる。
「へっ……[小文字]意味分かんね[/小文字]」
謎理論をとっさに笑い捨てた。
互いの安否を安心したその後、贏吉はなにかを思いついたのか元気に立ち上がった。
「そんじゃ…あとの処理はオレに任せろッ!……その前にアイツって生きてるか?」
「…ま……まあ、頭殴っただけだから……多分生きてる」
何をするつもりなのだろうか、多分匡斌も同じ感想を持っている。
「さーてと、今から[漢字]お取り込み[/漢字][ふりがな]拷問[/ふりがな]始めるかな〜」
贏吉は片手に大事なスコップ、片手に倒れている男の髪を掴み、鼻歌交じりに木の陰へ引っ張って行った。
そういえば、[太字]赤い風船はどこにいったのか?[/太字]
[漢字]お取り込み[/漢字][ふりがな]拷問[/ふりがな]によって分かるといいのだが……。
場所:くろめだか駐車場[/中央寄せ]
灰色の駐車場から始まった戦いは、今、[太字]匡斌の勝利[/太字]に終わった。
本気で殴られた男は、後頭部の強い衝撃に意識を失い倒れている。
男の意識が消えたからなのか、青い風船が凛々しく破裂する。中から贏吉が吐き出されるように出てきた。
「あぁ……死ぬかと思った…。いや、もう死んでるのか?」
体験したことがないことを味わうと、人間は自分の生死が分からなくなるらしい。風船の中がどんな所だったのか、それは贏吉にしか分からない。
ただ、自分の身の安心に感動することしか出来なかった。
匡斌は力尽きた体を引きづらせ言う。
「……ギリギリ死んでないよ……ただ良かった、誰も死なないで……」
「そうだな……ってちょっと待て! あのゲス野郎……まさか、匡やんが倒したのか!?」
倒れてる男を指差し驚く。
「もちろん、だって[太字]『盗賊』[/太字]だろ?」
と平気そうに笑って見せる。
「へっ……[小文字]意味分かんね[/小文字]」
謎理論をとっさに笑い捨てた。
互いの安否を安心したその後、贏吉はなにかを思いついたのか元気に立ち上がった。
「そんじゃ…あとの処理はオレに任せろッ!……その前にアイツって生きてるか?」
「…ま……まあ、頭殴っただけだから……多分生きてる」
何をするつもりなのだろうか、多分匡斌も同じ感想を持っている。
「さーてと、今から[漢字]お取り込み[/漢字][ふりがな]拷問[/ふりがな]始めるかな〜」
贏吉は片手に大事なスコップ、片手に倒れている男の髪を掴み、鼻歌交じりに木の陰へ引っ張って行った。
そういえば、[太字]赤い風船はどこにいったのか?[/太字]
[漢字]お取り込み[/漢字][ふりがな]拷問[/ふりがな]によって分かるといいのだが……。