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登場人物が死ぬ描写があります。
そして、話が進むにつれて過激な表現が含まれますのでさらにご注意ください

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果実戦争

#40

ep40 盗賊、『燃える』

[中央寄せ]時刻:8月18日11時15分
場所:くろめだか駐車場[/中央寄せ]

この世界を正すために生まれた[太字][漢字]『匡気』[/漢字][ふりがな]きょうき[/ふりがな][/太字]
それは、目の前の邪悪な敵を倒すための力になるだろう。


真っ暗な心の中に、明かりが灯された。
世界は戻り、止まった心が動き出す。


匡斌は目を閉じ、思いっきり息を吐き出した。
さっきと状況はまるっきり変わっていない。ゾクが言っていた[太字]死ぬ直前[/太字]のところだ。

目の前には銃を向けている邪悪な男。


「残念だけど……生かしちゃおけないなぁ」


男が乱れた髪をいじった刹那、その引き金は無情に動いた。
火薬の弾ける爆音、銃弾が一直線に発射する。


匡斌が動いたのは火薬の爆音と同時のこと、歯を食いしばる匡斌の両手が[太字]無意識[/太字]に胸の高さまで上がったのだ。


しかし、そんな小さな抵抗では手に穴が開き心臓を貫くのに変わりはない……[太字]と思いきや[/太字]、どういうわけなのか、[下線][太字]ガキン[/太字]と鉄が擦れたような鋭い音[/下線]が響いた、同時に銃弾が宙を舞った。


「……はぁ? 嘘だろ!?」


男は最後の一発が弾かれたことを理解できずに目を丸くしている。
しかし、匡斌も無意識に体が動いてしまった為、何が起きたかは分からなかった。

いつの間にか、匡斌の両手には[太字]ツルツルした硬い丸い物[/太字]を持っている感触があった。
一瞬、匡斌は何を持っているのか分からなかったが、下目に見えたのは、ゾクが身につけていた[太字]ある物[/太字]だった。


(……銃弾を弾くほどの硬い物……まさか……)












持っていたのは、[太字]人影のように真っ黒なヘルメット[/太字]だった。匡斌は全てを悟る。ヘルメットをゆっくりと被り、声を荒げた。


「ゾクさん、一緒に戦ってくれッ…!!」


その時だった。

匡斌の真横に[太字]黒い煙[/太字]が集まった。黒い煙はやがて[下線]何かを形成する。[/下線]煙がふっと消えると、そこには[太字]黒いバイク[/太字]があった。

真っ黒なボディ、真っ黒なタイヤ。
全てが漆黒色、まるでゾクがバイクに変身したかのようだった。

「……さあ、[大文字]覚悟しなッ![/大文字]」

燃えたぎる決意を胸に、匡斌のアクセルが動き出した。

作者メッセージ

期間が空きすぎて申し訳ないです
感想コメント待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2024/12/15 10:27

ドレミファ・ソラティド ID:≫3p6uB4x4cRRX.
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