果実戦争
[太字]「もオォ〜イッパァーツ!!」[/太字]
エイキチは服に隠し持っていた岩を投げつけた。
まさか、岩を隠し持っていたなんて気づくわけもない。
そんな暇はなかったはず。
しかし、エイキチは繰り返される時の中で武器になり
そうな岩が置いてある位置を記憶していたのだ。
男は向かってきた岩を受け止めようと仕方なく右腕で防御する。
案の定、岩は男の右腕に爆発したかのような音を立てて直撃した。
右腕はボロボロになっていた。岩が直撃した部分の骨は崩れ、飛び出していた。
しかし、骨が崩れるような傷を負いながらも、男は冷静さだけは崩さない。
すかさず左手を必死に操り、ハンドガンを取り出した。
また撃ってくるのか、と身構えるエイキチ。しかしその狙いは逆だった。
なんと、男は自分の右手首に銃弾を打ち込んだのだ。
男の能力の発動条件、それは手首に衝撃を与えたとき。
右腕はボロボロ、残されたのは左手だけ。
左手だけでは、左手の手首には届かない。
右手首に衝撃が加わったことにより、時間が戻った。
[水平線]
また二人は向き合う。
これで何回目か、数える暇はどこにもない。
エイキチは親指を噛み、岩を持っている。
男はハンドガンを持っている。
緊張感が辺りに張り詰める。白い蒸気が噴出する。
その時だった。木を揺らす強風が吹いた。
2人は一斉に動き出した。
男は一気に銃弾を四発打ち込む。
向かってくる銃弾にエイキチは動かない。
四発とも胴体にめり込んだが今のエイキチにはそんなこと関係ない。
ただ目の前の男を倒すということだけで頭がいっぱいだった。
流れるように、エイキチは思い切り岩を投げつけた。
向かってくる岩を前に男は避けることができず、再び交通事故のような衝撃が襲う。近くの木に叩きつけられた。
しかし、まだ攻撃は終わらない。
エイキチは、隠し持っていた岩を地面に叩きつけて、1つの岩を2つに割った。
そして、2つとも力に任せて投げつけたのだ。
[太字]「…もういっちょォ!!」[/太字]
向かってくる2つの岩を前に、男は全てを悟ったような目をして、こう呟いた。
「…実におもしろい……」
2回の衝撃音が続けて響いた。
男が寄りかかっていた木には、土の山ができていた。
エイキチは服に隠し持っていた岩を投げつけた。
まさか、岩を隠し持っていたなんて気づくわけもない。
そんな暇はなかったはず。
しかし、エイキチは繰り返される時の中で武器になり
そうな岩が置いてある位置を記憶していたのだ。
男は向かってきた岩を受け止めようと仕方なく右腕で防御する。
案の定、岩は男の右腕に爆発したかのような音を立てて直撃した。
右腕はボロボロになっていた。岩が直撃した部分の骨は崩れ、飛び出していた。
しかし、骨が崩れるような傷を負いながらも、男は冷静さだけは崩さない。
すかさず左手を必死に操り、ハンドガンを取り出した。
また撃ってくるのか、と身構えるエイキチ。しかしその狙いは逆だった。
なんと、男は自分の右手首に銃弾を打ち込んだのだ。
男の能力の発動条件、それは手首に衝撃を与えたとき。
右腕はボロボロ、残されたのは左手だけ。
左手だけでは、左手の手首には届かない。
右手首に衝撃が加わったことにより、時間が戻った。
[水平線]
また二人は向き合う。
これで何回目か、数える暇はどこにもない。
エイキチは親指を噛み、岩を持っている。
男はハンドガンを持っている。
緊張感が辺りに張り詰める。白い蒸気が噴出する。
その時だった。木を揺らす強風が吹いた。
2人は一斉に動き出した。
男は一気に銃弾を四発打ち込む。
向かってくる銃弾にエイキチは動かない。
四発とも胴体にめり込んだが今のエイキチにはそんなこと関係ない。
ただ目の前の男を倒すということだけで頭がいっぱいだった。
流れるように、エイキチは思い切り岩を投げつけた。
向かってくる岩を前に男は避けることができず、再び交通事故のような衝撃が襲う。近くの木に叩きつけられた。
しかし、まだ攻撃は終わらない。
エイキチは、隠し持っていた岩を地面に叩きつけて、1つの岩を2つに割った。
そして、2つとも力に任せて投げつけたのだ。
[太字]「…もういっちょォ!!」[/太字]
向かってくる2つの岩を前に、男は全てを悟ったような目をして、こう呟いた。
「…実におもしろい……」
2回の衝撃音が続けて響いた。
男が寄りかかっていた木には、土の山ができていた。
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