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登場人物が死ぬ描写があります。
そして、話が進むにつれて過激な表現が含まれますのでさらにご注意ください

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果実戦争

#12

ep12 黒く、平面的な……②

ケイトの前に現れた謎の男。

真っ黒で平面的なライオンのそばに近寄る。
ライオンは、そばに寄ってきた男を見つめる。

するとなんと、男の頭にかぶりついた。

「痛ッテェェ!!」

それは男にも予想外なことだった。
男は、噛み跡がついた頭を抑えながらライオンから離れる。

「クソッ! まだオレに懐いてねェのか…こいつ!」

よく分からない光景を見てケイトは、「…何やってんだ?」と思ったが、分かったのは、黒く平べったいライオンと謎の男は敵だということ。

「ハァ…ハァ…まさかだがなァ〜オメェ…『アカトギ』か?」

謎の男は直球的な質問を投げかけてくる。
その質問は、あのときの『コレンゲ ジュンタ』がしてきた質問と同じだった。

ケイトは少しだけ、言葉を詰まらせた。
だが言わずにはいられなかった…

「そうだ……アカトギだ…! 来るなら来いッ!」

一つ一つ言葉を噛み締めながら答える。
その答えは、弟である自分が兄を守る、そんな決意表明にも感じ取れる。

男はその答えを聞いた瞬間、右手から黒いインクのマジックペンが唐突に姿を表す。

「オメェはよォ〜〜この俺をブッ倒そうとか思ってるんじゃあねえだろうなァ〜! そんな腐ったアホメロン頭は、[太字]『ライオンフード』[/太字]になるしかねェぜェ〜〜!!」

男はマジックペンのキャップを外した。

戦いの火蓋は容易く切られてしまった。

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作者メッセージ

キャラ紹介
繰巻 月双(クルマキ ゲッソウ)

彼もまた、人間ではないようだ…

能力名【マーキー・ムーン】
特殊なマジックペンで描いたものを、現実と同様に動かせる。または生命を与えることができる。しかし、一つだけしか生み出せない。
あの黒いライオンもこの能力で生み出された。

2024/06/08 11:25

ドレミファ・ソラティド ID:≫0ps3WYcXMbb36
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