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登場人物が死ぬ描写があります。
そして、話が進むにつれて過激な表現が含まれますのでさらにご注意ください

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果実戦争

#10

ep10 普通の人間

突然始まった戦いは轟音の[漢字]後[/漢字][ふりがな]のち[/ふりがな]、静けさに変わった。

ケイトは、大の字で横になっているコレンゲに問い詰める。

「最後に聞きたい……なんでレンヤは狙われているんだ?」

するとコレンゲは、淡々と理由を話す。

「……[太字]『金』[/太字]のためさ……アイツは[太字]『賞金首』[/太字]なんだよ…」

「…しょ…賞金首?」

あまりにも衝撃的な答えに、ケイトは思わず聞き返す。
そんな様子も気にせずコレンゲは語る。

「…そうだよ……1000万だ…………全員が血眼になって探してる……俺もいろんな情報を捕まえて、あのマンションで出待ちしてた…そんな時にレンヤと似てるお前と出会った……」

徐々に弱っていく声を、ケイトは一所懸命に聞いている。
「ということは……顔が似ているボクも狙われる……ってことか」

ケイトは思った。『これは重大な事に巻き込まれてしまった…』と。

「…………アンタには……申し訳ねェな………巻き込ん……じまっ……て……」

糸のように細い声が、段々と聞こえなくなる。
コレンゲは死んだ。

その時だった、男の青白くなった肌が徐々に茶色に変化していく。
やがて、完全に茶色に染まったと思うと、その体がボロボロと崩れ落ちた。
原型をとどめていない、もともと人だったとは思えない姿となった。

それは[太字]『土の山』[/太字]だった。

あまりにも衝撃的な変化を目にしたケイト。

それはまるで、虫が幼虫から成虫になるまでを早送りにして見て、成虫の変わり果てた姿に、衝撃を抱いた子供のようだった。

「……なんだ、これは!? 人が[太字]『土』[/太字]になったッ!」

もう確信するしかなかった。
[太字]彼は[/太字]、[太字]彼の仲間は[/太字]、[太字]確実に[漢字]普通の人間[/漢字][ふりがな]ホモ・サピエンス[/ふりがな]ではない。[/太字]

人間の生活に紛れ込む、人間に99.9%近い『生命体』なのだと。


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作者メッセージ

コレンゲさん……安らかに眠ってくれ…

『小蓮華 準汰』 死亡
能力名:ピッツァマン・ピッツァマニア

2024/05/28 23:13

ドレミファ・ソラティド ID:≫0ps3WYcXMbb36
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