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私が初めて「悲しみ」を知った日。

#1

日香里は「悲しみ」を知りたい。

わたしは日香里(ひかり)。6才。私は物心ついた時から孤児院にいる。それは、わたしは「悲しい」っていう気持ちがないから、両親に捨てられたからだ。でも、「嬉しい」や「楽しい」などの気持ちはある。わたしは孤児院で、わたしと同い年の知奈美(ちなみ)ちゃんや、わたしよりもお姉ちゃんの美亜(みあ)ちゃんと仲良くしている。孤児院の愛衣(あい)先生も、「みんなと仲良くしたら、自分の世界がもっと広がるからね。」って言ってた。
~二年後~
私は8歳になった。誕生日にはみんなや愛衣先生たちが歌を歌ってくれたり、ケーキやプレゼントをくれたりしてくれた。私はうれしさで涙が止まらなかった。
それからしばらく経っころ、部屋の隅っこで一人で本を読んでいる子がいた。同い年の瑞希(みずき)くんだ。こないだの誕生日パーティーを提案してくれた子だ。私は瑞希くんに話しかけた。
日香里「ねえ、瑞希くん。私と話をしようよ。」
瑞希「…うん。僕は瑞希。あなたの名前は?」
日香里「私は日香里。私は「悲しみ」を感じないけど、仲良くしてね。」
この日から、私と瑞希くんは仲良くなった。
~四年後~
私は小学6年生になった。言い忘れていたが、孤児院でも学区内なら学校は自由に選べて、そこに入学できるのだ。私も6年前に知奈美ちゃんや瑞希君と同じ学校に入学した。ところで今日、瑞希君から「放課後、孤児院のパーティールームで待ってるよ。」って言っていたけど、何だったんだろう?とりあえず知奈美ちゃんにもこのことを話したが、「きっと告白だよ!」って言っていた。
~パーティールーム~
瑞希「日香里ちゃん、僕はずっと前から好きでした。日香里ちゃんに「悲しみ」があっても、好きなことには変わりないんだ。だから、付き合ってください。」って言っていた。私はもちろん、「…うん!」って言った。
~四年後~
私は高校2年生になった。高校も瑞希君や知奈美ちゃん、美亜ちゃんと同じ学校だ。クラスは違ったけど。
次の日の休みの日、瑞希君が「明日、デートでお店いかない?」って言っていた。やったー、初デートだ!って思いながら明日着る服などを用意した。
次の日、私は瑞希君と出かけた。なぜか美亜ちゃんと、知奈美ちゃんが付いてきているけど。私たちは、お店でかわいいグッズを買ったり、お花畑を見たりした。本当に楽しかった。アルバムの写真がもっと増えた気がする。
~三年後~
私は20歳になり、成人になった。孤児院を出て、瑞希君と一緒に暮らしている。もちろん、美亜ちゃんや知奈美ちゃんとも定期的に会っている。大学に行きながら仕事をするということが初めてで大変だったが、瑞希君といれば、それさえ楽しく感じる。
ある日、仕事から帰ると、瑞希君が倒れていた。刃物が刺さっていて、あちこち血まみれだ。「瑞希君!!」そのとき瑞希君は、「あり…がとう…来世でも一緒にいようね…」って言っていて、私が救急セットを持ってきたときには瑞希君は冷たくなっていた。私は複雑な気持ちになった。
お葬式のとき、美亜ちゃんや愛衣先生、知奈美ちゃん達も来ていた。その時気付くと、私の目から涙が出ていた。「これが、「悲しみ」…?」この時私は、「悲しみ」というものを知ったのだ。

これからも私の人生は続く。それは、どんなことが起きても。だから今日も私は自分の人生を生きて行く。私は君の分まで、旅を続けるよ。

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作者メッセージ

こんにちは。いちごみるくです。長い小説ですが、見てくださりありがとうございます。コメントくれたら嬉しいです。では次の小説をお楽しみにしてください。

2024/03/03 18:21

いちごみるく ID:≫ipOmgIkVO6anQ
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