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たまーに暗い話入るかもしれません。

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みかんのかんの短編集

#4

大犯罪人と入れ替わり。【⚠大分暗い!連続殺人犯でてきます!】
















⚠この物語にハッピーエンドはありません。



















「…………あたまいた…」
今日も重い体を起こす。毎朝、起き上がるのが憂鬱だ。こんなつまらない日のためにわざやざ体にかかる重力に逆らうのだ。私は今日も、生きるためにベッドから降りた。

別に、生きるのが億劫な訳では無い。会社に行って仕事をするために起きるのが憂鬱なけで、別に友人とカラオケに行くためならノリノリで起きる。小さくため息をついて、洗面所まで行き、顔を洗った。冷たい水は、私の脳と目を覚まさせた。
「ん…」
カーテンを開ける。眩しい。
いいや。きっと、生きていたら、楽しいことがある。実際、沢山あった。友人と遊んだとき、ちょっと英検を受けてみたとき、推しの配信。そんなちょこっと楽しいことが今日もあるかもしれないと、淡い期待を抱いて私は生きている。それでいい。テレビをつけて、ニュースを見る。私の中ではあくまでBGMなので内容は入ってこない。
『……………殺人事件の……が………5人………はんに……すず……警察が……………』
「あ、今日推しの配信だ」
今日は仕事死ぬ気で終わらせようと決意。テレビを消す。支度をする。外に出る。歩道橋を渡る。今日も、私の決意なんて知らない人間が、たくさん通る。自分とは関わりのない人がいると思うと、当たり前ではあるが不思議でもあると思う。ふと空を見た。
「………は?」
そこにあったのは、赤い、長い、濃い、光。
なに、あれ。

その瞬間、私の視界が回った。

地面に強く打ち付けられる感覚がして、階段から落ちたのだと理解した。多分残り数段だった、せいぜい捻挫ぐらいだろう。痛みはなかった。



ただ、猛烈に眠かった。

やがて、瞳を閉じた。不可抗力だった。
意識が途切れた。













目を、開けた。あれ、ここ、どこだろ。あ、そっか、階段から落ちて…なんか眠くて、じゃあ寝ちゃったのかな、これは夢?知らない場所だ、少し、田舎っぽい、人がだれもいない、






「鈴木利さん、大丈夫?」
「………っ?」
おばちゃんっぽい人、っていうかおばちゃん。ほうきを持っている。っていうか、鈴木利っていった?だれ?その人?私は、荒江だ。っていうか…
「あ〜、あ〜〜〜…」
声が、男だ。
「鈴木利さん?」
「あ、えっと、平気です」
「あ、そう?まったく〜、若いんだから、朝からぼ〜っとしてちゃだめよ!」
だれ…?私は、私だ。鈴木利なんて男じゃない。マンションの、「鈴木利」と書かれた部屋の中に入る。鏡を見つける。恐る恐る見る。

そこに映るのは、全然知らない男だった。

「はっ…はっ…」
呼吸が荒くなる。だれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだ

「だれ…」

いや、私は、この男を見たことがある。

『〇〇市連続殺人事件の犠牲者が昨夜で5人となりました。犯人の鈴木利えいとは現在も逃走しており、警察が捜索を続けています。』

「鈴木利、えいと」

「私は、いま、鈴木利、えいと?」
入れ替わってるってこと?精神だけ?
そういえば、家の中、なにもないな。まるで、逃げる準備でもしているかのような。

インターホンが鳴る。
恐る恐るドアを開ける。


「警察です。」

涙を流す。
私じゃない、鈴木利えいとはわたしじゃない、
鈴木利えいと、沢山、人を殺した人だ。
死刑かな?
入れ替わってるときに死んだらどうなるんだろう。









「大丈夫ですかっ!?」
「んえ」
「よかった〜〜〜荒江先輩っ!歩道橋の下で寝てたんですよ!?もう信じらんない、徹夜でもしたんですかっ!?怪我してたから、一旦近くの公園まで運んできたんですっ、」
早口でまくしたてる後輩。
「私、あら、荒江?」
「え、なんですか、当たり前のことを、まさかっ、頭打って…………!?!?」
「あ、いや、なんでも」
夢か…ほっとした。よかった。









『速報です、連続殺人により指名手配されていた鈴木利えいとを午前〇〇時〇〇分、警察が逮捕しました。警察の話によるとドアから出てきて警察をみた瞬間に泣き始め、数分後気を失い、目を覚ましたときに「夢…?」と呟いたそうで…』

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作者メッセージ

なんか後味悪いですね、すみません。
犯罪とか逮捕よくわかんないんで間違いがあればすみません。なんか暗いので近いうちにふざけた話も書こうかな…

2024/05/31 20:42

みかんかん ID:≫ipI9qkncj8FpU
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