みかんのかんの短編集
「ねぇねぇ、もし明日世界が終わるって言ったらどうする?」
僕は、読んでいた本から目を離し視線を君に向ける。少し考えてから、答える。
「君に告白する、かな」
「ほう」
眼の前の君は感心したような声を出す。思わず聞いてしまう。
「…照れたりしないんだね」
「ん〜?ん〜。特には。」
君とは僕の間に沈黙が流れる。誰もいない教室は、静かだ。君のほうが先に口を開いた。
「たとえばさ、火星に逃げるとかしないの?」
「そんな金ないよ」
「そりゃほとんどの人がそうだ」
君はケラケラと笑う。その笑顔のまま、質問を重ねる。
「じゃあお金があったとしたら?」
「別にいいかな。火星に逃げてまで生き延びたいとは思わない」
「そう」
再び沈黙が流れる。今度は僕から聞いてみた。
「じゃぁ、逆に君はどうするの、もしも明日世界が終わるなら」
「んー…君の告白におっけーするかな」
僕はくすっと笑った。
「それ、世界が終わる前の日じゃないと駄目?」
「んーん、別に」
僕は、もう一度小さく笑ってから、言った。
「 」
僕は、読んでいた本から目を離し視線を君に向ける。少し考えてから、答える。
「君に告白する、かな」
「ほう」
眼の前の君は感心したような声を出す。思わず聞いてしまう。
「…照れたりしないんだね」
「ん〜?ん〜。特には。」
君とは僕の間に沈黙が流れる。誰もいない教室は、静かだ。君のほうが先に口を開いた。
「たとえばさ、火星に逃げるとかしないの?」
「そんな金ないよ」
「そりゃほとんどの人がそうだ」
君はケラケラと笑う。その笑顔のまま、質問を重ねる。
「じゃあお金があったとしたら?」
「別にいいかな。火星に逃げてまで生き延びたいとは思わない」
「そう」
再び沈黙が流れる。今度は僕から聞いてみた。
「じゃぁ、逆に君はどうするの、もしも明日世界が終わるなら」
「んー…君の告白におっけーするかな」
僕はくすっと笑った。
「それ、世界が終わる前の日じゃないと駄目?」
「んーん、別に」
僕は、もう一度小さく笑ってから、言った。
「 」
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