みかんのかんの短編集
咲良side
咲良「はぁっはぁっはぁっ」
芽衣「っ…」
芽衣「お嬢様」
咲良「どうしたの芽衣」
芽衣「ここは私に任せて先に行って下さい」
咲良「っ、そんな、芽衣を置いて行くなんてできないわっ!」
芽衣「ただのメイドにかまっている暇ではないでしょう。早く行って下さい!また後で必ず生きて会いましょう」
咲良「やめてやめてフラグをたてていかないで」
芽衣「もしまた会えたら髪でも結わせてください」
咲良「やめてやめて死ぬやつ!!殺される雰囲気!」
芽衣「追手が来ました」
咲良「……っ、」
芽衣「早く。」
咲良「後から来るんだね?」
芽衣「はい。必ず。」
咲良「………っ、ありがとっ!」
走る。走る。ひたすら走る。肺が痛くなっても。足が痛くなっても。後ろから芽衣と追手が戦う音がしても。洞窟の出口を目指して。
咲良「っはぁ」
ひとまず洞窟外に出れた…と。
ドカーーーーン
咲良「っ…!?!?」
洞窟のなかで爆発が起こった。
咲良「あ、あぁ、ぁ…」
芽衣……………っ
それからちょうど十年後。今日が、芽衣の命日。
私は芽衣が命をかけて助けてくれた自分の命を大切にしながら、無駄にしないように生きていた。それでも毎晩毎晩淋しくなって、芽衣のもとに行きたいと思った。だけど、芽衣が守ってくれた命を、無駄にしないように…
メイド「お嬢様」
咲良「なに?」
メイド「お客様がいらしています」
咲良「客室に通して」
メイド「かしこまりました」
咲良「ありがと」
客室〜
芽衣「いぇ〜〜〜〜〜〜〜いお嬢様おひさ〜」
………………。
咲良「芽衣!!?!?!?!!!?!????!?!???」
そこには、足を組んでソファに腰掛ける芽衣がいた。
咲良「えっ、し、しんだんじゃ」
芽衣「いやぁ〜死ぬかと思いましたわ〜」
芽衣「あ、こいつら、あのときの追手です」
咲良「エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッ!?!?!?!?!!!!??????!?!?!?!?!?!?!!」
芽衣「あのとき仲良くなりました★」
追手1「どーもー」
追手2「すみませんねーあのときは…」
追手3「俺等も生きるので必死だったもんな…」
追手4「だな〜…」
咲良「いやいや仲良くなりました★じゃねぇ!!!!」
咲良「何があったのさ!!!」
芽衣「あのあと追手を食い止めようと戻ったら、」
芽衣「追手達がおむらいす作ってまして」
咲良「何作っとんじゃボケ!!!一応私を殺すのが任務だったよな!?!?!」
追手1「腹減ってたから…」
咲良「そしてそこでなんでおむらいす!!!黒パンとかでいいだろ!!!!」
追手4「あれパサパサじゃないすか〜」
咲良「そうじゃねぇ!!!」
芽衣「けどコイツラ下手くそで〜…」
追手3「破けたんすよ玉子〜」
咲良「ごまかせ!ケチャップで!」
芽衣「それは見るに耐えられず……」
咲良「そんなに悲惨だったか!?!?てか一応敵だよな!?!?」
はぁ、はぁ、ツッコミが追いつかない。
芽衣「そこでわたしが作り直してあげようかと思ったんですが卵がたりなくてですね……」
芽衣「なので卵一個で作れるレンチン目玉焼きを作ったんです」
咲良「レンジなんてどこにあったんだよ」
芽衣「だけど卵に穴開けるのを忘れまして…」
咲良「レンジが爆発するやつだ」
芽衣「たまたま近くにあった油に引火して爆発しました」
咲良「それだったの!?!??あの爆破!!!!」
芽衣「なんやかんやで生きてて」
咲良「そこが一番気になるんだけど???」
追手3「俺達脅されてお嬢様を殺せって言われてたので」
追手2「芽衣さんが脅しに来てた奴らぼこしてくれて」
芽衣「それで帰ってくるのが遅くなってしまいました、すみません」
咲良「………もぅ…っ」
芽衣「お嬢様?」
咲良「めいっ……………!!!!」
ガバッ…
私は思いっきり芽衣の中に飛び込んでぎゅっと抱きしめた。
咲良「心配したんだから…っ!」
芽衣「お嬢様…………」
パチパチパチ…追手の人たちも涙を流しながらウンウンと頷いている。
咲良「また髪結って」
芽衣「もちろん」
咲良「お菓子も焼いて」
芽衣「はい」
咲良「お出かけも一緒にして」
芽衣「喜んで」
咲良「来月の結婚式も来て」
芽衣「はい…」
芽衣「………はい?????」
芽衣「え、お嬢様、けっ…」
咲良「え?あぁそう、結婚するの」
芽衣「……」
咲良「芽衣??」
芽衣「許しませんよおおおおおっ!?!?!!!??」
咲良「おわっ、芽衣っ!?」
芽衣「どこのどんな男ですか!?!?よくわからない男にお嬢様は渡しませんよおおおおおっ!?!?!」
咲良「お父さんかい」
追手「「「「殺してきます??」」」」
芽衣「任せた」
咲良「やめろやめろ」
咲良「あーもゔっ!!!!!!」
約束守ってくれてありがと、なんて恥ずかしくて言えなかった。
咲良「はぁっはぁっはぁっ」
芽衣「っ…」
芽衣「お嬢様」
咲良「どうしたの芽衣」
芽衣「ここは私に任せて先に行って下さい」
咲良「っ、そんな、芽衣を置いて行くなんてできないわっ!」
芽衣「ただのメイドにかまっている暇ではないでしょう。早く行って下さい!また後で必ず生きて会いましょう」
咲良「やめてやめてフラグをたてていかないで」
芽衣「もしまた会えたら髪でも結わせてください」
咲良「やめてやめて死ぬやつ!!殺される雰囲気!」
芽衣「追手が来ました」
咲良「……っ、」
芽衣「早く。」
咲良「後から来るんだね?」
芽衣「はい。必ず。」
咲良「………っ、ありがとっ!」
走る。走る。ひたすら走る。肺が痛くなっても。足が痛くなっても。後ろから芽衣と追手が戦う音がしても。洞窟の出口を目指して。
咲良「っはぁ」
ひとまず洞窟外に出れた…と。
ドカーーーーン
咲良「っ…!?!?」
洞窟のなかで爆発が起こった。
咲良「あ、あぁ、ぁ…」
芽衣……………っ
それからちょうど十年後。今日が、芽衣の命日。
私は芽衣が命をかけて助けてくれた自分の命を大切にしながら、無駄にしないように生きていた。それでも毎晩毎晩淋しくなって、芽衣のもとに行きたいと思った。だけど、芽衣が守ってくれた命を、無駄にしないように…
メイド「お嬢様」
咲良「なに?」
メイド「お客様がいらしています」
咲良「客室に通して」
メイド「かしこまりました」
咲良「ありがと」
客室〜
芽衣「いぇ〜〜〜〜〜〜〜いお嬢様おひさ〜」
………………。
咲良「芽衣!!?!?!?!!!?!????!?!???」
そこには、足を組んでソファに腰掛ける芽衣がいた。
咲良「えっ、し、しんだんじゃ」
芽衣「いやぁ〜死ぬかと思いましたわ〜」
芽衣「あ、こいつら、あのときの追手です」
咲良「エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッ!?!?!?!?!!!!??????!?!?!?!?!?!?!!」
芽衣「あのとき仲良くなりました★」
追手1「どーもー」
追手2「すみませんねーあのときは…」
追手3「俺等も生きるので必死だったもんな…」
追手4「だな〜…」
咲良「いやいや仲良くなりました★じゃねぇ!!!!」
咲良「何があったのさ!!!」
芽衣「あのあと追手を食い止めようと戻ったら、」
芽衣「追手達がおむらいす作ってまして」
咲良「何作っとんじゃボケ!!!一応私を殺すのが任務だったよな!?!?!」
追手1「腹減ってたから…」
咲良「そしてそこでなんでおむらいす!!!黒パンとかでいいだろ!!!!」
追手4「あれパサパサじゃないすか〜」
咲良「そうじゃねぇ!!!」
芽衣「けどコイツラ下手くそで〜…」
追手3「破けたんすよ玉子〜」
咲良「ごまかせ!ケチャップで!」
芽衣「それは見るに耐えられず……」
咲良「そんなに悲惨だったか!?!?てか一応敵だよな!?!?」
はぁ、はぁ、ツッコミが追いつかない。
芽衣「そこでわたしが作り直してあげようかと思ったんですが卵がたりなくてですね……」
芽衣「なので卵一個で作れるレンチン目玉焼きを作ったんです」
咲良「レンジなんてどこにあったんだよ」
芽衣「だけど卵に穴開けるのを忘れまして…」
咲良「レンジが爆発するやつだ」
芽衣「たまたま近くにあった油に引火して爆発しました」
咲良「それだったの!?!??あの爆破!!!!」
芽衣「なんやかんやで生きてて」
咲良「そこが一番気になるんだけど???」
追手3「俺達脅されてお嬢様を殺せって言われてたので」
追手2「芽衣さんが脅しに来てた奴らぼこしてくれて」
芽衣「それで帰ってくるのが遅くなってしまいました、すみません」
咲良「………もぅ…っ」
芽衣「お嬢様?」
咲良「めいっ……………!!!!」
ガバッ…
私は思いっきり芽衣の中に飛び込んでぎゅっと抱きしめた。
咲良「心配したんだから…っ!」
芽衣「お嬢様…………」
パチパチパチ…追手の人たちも涙を流しながらウンウンと頷いている。
咲良「また髪結って」
芽衣「もちろん」
咲良「お菓子も焼いて」
芽衣「はい」
咲良「お出かけも一緒にして」
芽衣「喜んで」
咲良「来月の結婚式も来て」
芽衣「はい…」
芽衣「………はい?????」
芽衣「え、お嬢様、けっ…」
咲良「え?あぁそう、結婚するの」
芽衣「……」
咲良「芽衣??」
芽衣「許しませんよおおおおおっ!?!?!!!??」
咲良「おわっ、芽衣っ!?」
芽衣「どこのどんな男ですか!?!?よくわからない男にお嬢様は渡しませんよおおおおおっ!?!?!」
咲良「お父さんかい」
追手「「「「殺してきます??」」」」
芽衣「任せた」
咲良「やめろやめろ」
咲良「あーもゔっ!!!!!!」
約束守ってくれてありがと、なんて恥ずかしくて言えなかった。
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