もしも、一時間だけ、自分の望んだせかいに行けるなら。
波瑠said
私が、このせかいに来た目的。
それは、死んだから友達に会いに来た訳じゃない。
死んだから親の顔を最後に見たかった訳じゃない。
そもそも、死んでいない。
このせかいは、
───私が、三日前に死んだせかい。
ある日。
私と海咲ともう一人の友達と、教室でおしゃべりしてた。
友達「でさ〜友達がさ、私が部活いないときめっちゃ楽だった、私がいるとうざいっていってたらしくって〜!」
波瑠「まじ?」
友達「まじまじ。裏切られてたなんてさぁ〜はぁ〜イヤなら言ってくれればいいのにさ〜」
そして、私は、海咲はどうなんだろう。私と一緒にいるの、嫌だと思っているのかな?と、思ってしまった。
友達を、親友を、疑ってしまった。
どうすれば確かめられるか?考えたら、おばあちゃんのあの鏡を思い出した。だけど、あの鏡をどう使う?
──死ねばいい。死んだら、どう言おうが、死人には届かない。本音が聞けるかもしれない。私は、死ぬことにした。
海咲は、ないてくれた。私のために怒ってくれた。
私は、馬鹿だった。
海咲を疑い、泣かせてしまった。
このせかいはifなので、このせかい自体に現実への影響は無い。だけれど、罪悪感を感じた。
タイマーを見ると残り時間は1分。
早く、海咲に会いたい。
さん、にぃ、いち。
あたりは光り輝き、真っ白になり、チカチカ、ふわふわした。
気づいたら自分の部屋で1人。手に持っていた鏡は、光を失っていた。
突然スマホがヴーッヴーッと唸った。見てみると、海咲から。
海咲{ねえねえ今暇?)
海咲{宿題終わんない助けて)
わたしは、私のために泣いてくれる友達に会いに行くことにした。家を出て、あの道を通って。
昨日も会った友達は、昨日より大切に思えた。
私が、このせかいに来た目的。
それは、死んだから友達に会いに来た訳じゃない。
死んだから親の顔を最後に見たかった訳じゃない。
そもそも、死んでいない。
このせかいは、
───私が、三日前に死んだせかい。
ある日。
私と海咲ともう一人の友達と、教室でおしゃべりしてた。
友達「でさ〜友達がさ、私が部活いないときめっちゃ楽だった、私がいるとうざいっていってたらしくって〜!」
波瑠「まじ?」
友達「まじまじ。裏切られてたなんてさぁ〜はぁ〜イヤなら言ってくれればいいのにさ〜」
そして、私は、海咲はどうなんだろう。私と一緒にいるの、嫌だと思っているのかな?と、思ってしまった。
友達を、親友を、疑ってしまった。
どうすれば確かめられるか?考えたら、おばあちゃんのあの鏡を思い出した。だけど、あの鏡をどう使う?
──死ねばいい。死んだら、どう言おうが、死人には届かない。本音が聞けるかもしれない。私は、死ぬことにした。
海咲は、ないてくれた。私のために怒ってくれた。
私は、馬鹿だった。
海咲を疑い、泣かせてしまった。
このせかいはifなので、このせかい自体に現実への影響は無い。だけれど、罪悪感を感じた。
タイマーを見ると残り時間は1分。
早く、海咲に会いたい。
さん、にぃ、いち。
あたりは光り輝き、真っ白になり、チカチカ、ふわふわした。
気づいたら自分の部屋で1人。手に持っていた鏡は、光を失っていた。
突然スマホがヴーッヴーッと唸った。見てみると、海咲から。
海咲{ねえねえ今暇?)
海咲{宿題終わんない助けて)
わたしは、私のために泣いてくれる友達に会いに行くことにした。家を出て、あの道を通って。
昨日も会った友達は、昨日より大切に思えた。
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