『ふぁ〜...』

カチコチ...

『ん...今何時...』

『...あっ！やばい！【ハイLOVE】が始まる！！』


29歳三途川七心。彼氏いない歴＝年齢。まぁ、普通のOLオタクしてる人間です。あっ、さっき言った【ハイLOVE】は、【ハイキューで俺がLOVEな件】って言うアニメなんだけど、これがまたBLで。そのTVが、夜中の3時半に始まるわけね。私遅番だから、やばいわけ！今3時15分。真面目にやばい！！



タッタッ....

『陸上入ってたからっ...！体力はっ、自信あるんだよねっ！！』

電車で行ったら間に合わないと思い、私は走って家に帰っている。まぁ、ちなみに電車で30分だから結構きついです...


『はぁはぁ...青信号...』

『右...左...右...しゅっっぱーつ！！』

タッ...

「危ないッ...！！」

ププーッ

『は...？』

ドカーンッ


「キャーッ！！ひっ、人が！！」

「誰か！救急車呼べ！！」

あー、死ぬ？なんか死って、突然来るなぁ。実感湧かないかも。あとなんか感覚もないかも...痛んで死ぬのは嫌だったから良かったかもしれないなあ...でも、せめて今回の話見たかったなぁ...........（見るの五十六回目）




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「○○、朝だ。起きろ」

『んん....？』

眩し.....は？なんで眩しいの？私さっきまで....死んでた、よね...？あっ、アニメの知識で分かる、[漢字]転生[/漢字][ふりがな]てんせい[/ふりがな]だ。

転生って死んですぐなもんなんだ。早いな〜、まぁ感心してる場合じゃないんですけど。どこに転生した？というか転生したなら赤ちゃんのはずでしょ？なんで話せちゃうし、手も足も動かせるの？誰かと入れ替わった？...はは。んなわけ...


「...！○○！！」

『えっ、はい！』

○○って私のこと？あっそういや、ハイLOVEにも○○ってキャラいたんだよなー...悪役だけど。

「聞いてんのか？」

『えっ、あー...もう一回言っていただけるでしょうか...？』

この子めっちゃ、影山に似てるな。影山の分身みたい。ハイLOVEの世界だったり☆そんな都合のいいことあってたまるか！

「やっぱ、聞いてなかったのかよ」

『す、すみません...』

「今日、学校だろ？早く起きろよ」

『え、学校...』

「んだよ、忘れてたのかよボケ」

え、学校...？てか、なんか口調も声も影山につくづく似てるな！！ラッキー！この子日向に似てることくっつけよ！って、それより学校って何？私一体何歳な訳？あと、この子名前は？関係は？いろいろ聞きたいことあるんだけど。


『あ...のさ、』

「？なんだよ」

『私たちどこの学校行くんだっけ...？』

「あ？忘れたのかよ。【宮凛魔法学校】だろが」

宮凛魔法学校....！！？？えっ、どうゆうこと！？


＊宮凛魔法学校とは、ハイLOVEに出てくるキャラたち、他諸々が通っている学校である。


ちがう！驚きなのは私がハイLOVEの世界に転生したことだけど！もう一つ、恐ろしい事態がある...

この子、多分影山飛男くんだよね。でさ、私のことなんて呼んだ？...《○○》って呼んだよね？そうだよ、【●●○○】出てくるよ...


[下線]ハイLOVEの悪役[/下線]として...！


●●○○は、影山飛男の幼馴染で、影山のことが好き。

でも宮凛魔法学校で、主人公〈日向翔陽〉が出てきて、影山はその可愛さに一目惚れ。でも○○、つまり私は影山のことが好きなわけだから、日向の登場にもちろんイラつくわけ。

それで、日向に嫌がらせをしていくんだけど、日向はモテるわけで他のキャラからも愛されてるの。そのキャラ大半に見つかって、孤島の島へ飛ばされる。そして、孤島の島へ飛ばされた私はすぐにバッドエンド。なんだよね....


いーや、いやいやいや！！つまりは私死ぬから！！え！？いやいや、なんで！？転生先でもすぐに死ぬの！？どゆこと！？でもでも！！●●○○はツンデレなだけであって！！本当は可愛いの！！あっ、あと日向くんに嫌がらせしなかったら言い訳でしょ！？そうそう！要件は簡単なの！！



1.日向くんをいじめない
2.他のキャラと極力、必要以上に関わらない
3.ぶりっこをしない



この３つを守れば、多分バッドエンドは防げる。3のぶりっ子しないはただただ、他のキャラにぶりっ子嫌いが多いからなんだけど、まぁ、先に今の目標を達成！


『と、飛男！着替えてくるね！』

「おう。外でいる」

『いやいや！冷えるから中居なよ！』

「でも、お前着替えんだろ？」

『クローゼットで着替えるから大丈夫！』

『私より飛男が大事だから！！』推し様を冷やすオタクがどこにいる！！

「お...う、」


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おぉ〜、流石！魔法学校っていうだけあって制服可愛い〜！！
ガラッ


『じゃじゃーん！！』

「...！」

『ねね、似合ってる！？似合ってる！？可愛い！？』

「....ねーの」

『えっ、なんて？』

「いっ、いいんじゃねーの！！」

『やったー！！』

「そんなに喜ぶことかよ...」

『うんっ！飛男はツンデレだからね〜、褒め言葉が貴重なの！』ツンデレが過ぎて、好きな子に勝負とか挑んでたからなー、笑

「そうかよ...」

『あっ、準備できたから行こーっ？』

「おう」