ハルイロの精霊。
#1
Prologue.
あぁ。今日も無理だな。
『体がうまく動かないから。』
なんて
「[小文字]言い訳にも程があるよな、[/小文字]」
自分で自分に呆れる。
いつもの朝だ。
そしてまた、深い眠りにつく。
声が聞こえる。 流れるような、綺麗な声。
「 実陽... ? 起きて...欲しい、かな 」
なんだよそれ、と 少し笑ってしまった。
「 ぁ、 聞こえてる、 [小文字]ふふっ、[/小文字]」
ゆっくりと目を開ける。 体を起こす。 いつもだったら到底できない動作。
感覚がはっきりしてくる。 僕は なぜか 暖かい陽の光を浴びて 鮮やかな緑の草原で 寝ていたようだ 。
___きっと これは 夢なんだ。
隣には、一人の少女。 年は 同じくらいだろうか 。 誰だろう 。 会ったことないはずなのに。
その少女から、発せられる言葉は 。
「 君は、___精霊、 ?」
誰かの足音で目が覚める。 音が近づいてくる。 音が止まった。
部屋のドアを叩く音がする。
「 実陽宛に、 手紙が届いてるけど。 」
重だるい体を奮い立たせて、なんとか部屋のドアのそばまで歩いていく。
ドアを開ける。 温存してあったはずの体力が削られていく。
ドアのそばに立っていた、制服姿の姉から手紙を受け取る。
「 [小文字]ありがとう。[/小文字] 」
声すらうまく出せない。
「 もう夜ご飯だけど、どうするの 」
最近は、食事もままならない。 でも、なにかの病気かと言われると、 違う。 本当は わかってるんだ、 全部。
「 [小文字]いらない。[/小文字] 」
これが今の 精一杯。
『体がうまく動かないから。』
なんて
「[小文字]言い訳にも程があるよな、[/小文字]」
自分で自分に呆れる。
いつもの朝だ。
そしてまた、深い眠りにつく。
声が聞こえる。 流れるような、綺麗な声。
「 実陽... ? 起きて...欲しい、かな 」
なんだよそれ、と 少し笑ってしまった。
「 ぁ、 聞こえてる、 [小文字]ふふっ、[/小文字]」
ゆっくりと目を開ける。 体を起こす。 いつもだったら到底できない動作。
感覚がはっきりしてくる。 僕は なぜか 暖かい陽の光を浴びて 鮮やかな緑の草原で 寝ていたようだ 。
___きっと これは 夢なんだ。
隣には、一人の少女。 年は 同じくらいだろうか 。 誰だろう 。 会ったことないはずなのに。
その少女から、発せられる言葉は 。
「 君は、___精霊、 ?」
誰かの足音で目が覚める。 音が近づいてくる。 音が止まった。
部屋のドアを叩く音がする。
「 実陽宛に、 手紙が届いてるけど。 」
重だるい体を奮い立たせて、なんとか部屋のドアのそばまで歩いていく。
ドアを開ける。 温存してあったはずの体力が削られていく。
ドアのそばに立っていた、制服姿の姉から手紙を受け取る。
「 [小文字]ありがとう。[/小文字] 」
声すらうまく出せない。
「 もう夜ご飯だけど、どうするの 」
最近は、食事もままならない。 でも、なにかの病気かと言われると、 違う。 本当は わかってるんだ、 全部。
「 [小文字]いらない。[/小文字] 」
これが今の 精一杯。
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