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NARUTOの夢小説です。
夢主が非常にメンヘラで、病んでいて…なので、イメージ崩れちゃう!! って人はバックしてください。
カカシ落ち?

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救いようがない今日

#3

私は 殺してほしい

[明朝体]
「で、どう言った要件で?」

「多重人格って知ってるかな、あんまり説明してる暇は無いんだけれど……」
「知ってますよ」
「まぁいいや、カカシ、私の事匿ってくれるよね?」

何か言いたげなカカシを他所に、自嘲する様な笑みを浮かべた●●は過去を思い出し始めた。

[中央寄せ]△▼△▼

やけに大きく明るい月の、夜でした。
両親は任務に出掛け、私は一人で留守番をしていました。

早く立派な忍にならなくては、上忍として任務をこなしていく両親の背中は何時も遠く、大きかったのを覚えています。
早く追いつきたい、けれども遠い。両親は私の憧れでした。

両親との仲はとても良かったと思います。里のために日々働く二人の姿は本当に逞しく、憧れの対象でもあり、誇らしかったです。
けれども忍に死は付き物と言っていいほど死と隣り合わせのこの世界は、呆気なく二人を奪って行きました。
遺体すら残らなかったそれは、空っぽの二つの棺を呆然と眺めていた私には受け入れ難い死でした。

ふらふらと、[明朝体][/明朝体]夜な夜な里を行く宛もなく私は放浪していました。

気付けば里の外へ出てしまっている事も知らずに。

両親の死は私の心を壊してしまっていたのでしょうか、私にはもう一つの人格が出来上がっておりました。
それが暁としての私なのです。里に帰りたい。人を殺し続けたい。私の中に渦巻く願いと人への憎悪はどうする事も出来ないのです。

△▼△▼[/中央寄せ]

「どうしてオレを頼ってくれなかったんです」
「カカシは、私のずっと先を走っていたじゃないの」

静かに呟いたその言葉は、もう●●は誰にも救えないという事実をカカシに痛いほど解らせた。
首に付けた●●の印は何の意味があるのだろうか。

「吹っ飛びやしないわよ、信じちゃって、可愛いわねカカシ」
「●●さん……」
「それは私の術を貴方に託したの」
「どういう……?」
「村を溶かしたでしょ? あれよ、あれ」

悲しげに微笑んだ●●は身投げでもするかの様に両腕を広げ、カカシに向き合った。
「裏切りは駄目なの。私は里も、暁も裏切りたくないの。八方塞がりってところね。だから、貴方が私を殺してくれると嬉しいのよ」

「オレが来ると知ってて今日を選んだんです?」
「さぁ?どうかしらね」

「……オレには無理です」
蚊の鳴くような声でカカシが言った。[/明朝体]

このボタンは廃止予定です

2024/02/25 15:51

木名瀬 守 ID:≫4pjz/8mEbcSbc
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