好きな子は恋心をわかってない!
仁藤side
いじめは収束せず、そのままなんとなく卒業した。高校は、アイツラと違うところを受けるのはもちろん、他の人と同じなのも気まずいので遠いところを受けた。父親は、何も聞かずに『頑張ったね』とだけ言ってくれた。何に対しての労いなのかはわからない。
本当は、怖かった。
アイツラに興味なんて無いふりして、実は恐怖を感じていた。学校に行きたくないと思った。
学校が分かれて安心した。
……………………本当に?
高校でも、いじめられるかもしれない。
怖い。
青坂「あの…これ、おと、落としま…落としたよ…?」
仁藤「…あ」
高校玄関前。まだ1年生になってから数日しかたってない頃。また、ハンカチを、落としてしまったようだった。あの、光景が、フラッシュバックする。心臓が、早く動く。
仁藤「…っあ、あぁ…」
と、いきなり、ハンカチを拾ってくれた人がびくっ、と少し跳ねた。
仁藤「…え」
青坂「あ、すみません、む…虫がいて…びっくりしちゃって。は、離れてくれない…」
見てみると、本当に小さな虫がいた。その虫は、てててとハンカチの上を歩き、ぱっと飛んでいった。
青坂「あ、いなくなった…あ、ハンカチ、どうぞ」
仁藤「[小文字]…どうも……[/小文字]」
青坂「…あの、か、顔色、悪くない…?体調悪かったり…?」
は、
仁藤「やめてくださいっ!」
びくりと肩を震わす眼の前の人。
仁藤「はぁ、はぁ、はぁ」
あ、やってしまった。また、嫌われて、いじめられて、あ、あ、
青坂「ご、ごめんなさい…でも、あの、パニック障害っぽそう…だから、いったん座ったほうがいい…」
え…
一旦その人の言う通りにして、日陰に移動し、腰掛けた。
青坂「大丈夫」
とても、優しくて、力強い言葉だった。
いじめは収束せず、そのままなんとなく卒業した。高校は、アイツラと違うところを受けるのはもちろん、他の人と同じなのも気まずいので遠いところを受けた。父親は、何も聞かずに『頑張ったね』とだけ言ってくれた。何に対しての労いなのかはわからない。
本当は、怖かった。
アイツラに興味なんて無いふりして、実は恐怖を感じていた。学校に行きたくないと思った。
学校が分かれて安心した。
……………………本当に?
高校でも、いじめられるかもしれない。
怖い。
青坂「あの…これ、おと、落としま…落としたよ…?」
仁藤「…あ」
高校玄関前。まだ1年生になってから数日しかたってない頃。また、ハンカチを、落としてしまったようだった。あの、光景が、フラッシュバックする。心臓が、早く動く。
仁藤「…っあ、あぁ…」
と、いきなり、ハンカチを拾ってくれた人がびくっ、と少し跳ねた。
仁藤「…え」
青坂「あ、すみません、む…虫がいて…びっくりしちゃって。は、離れてくれない…」
見てみると、本当に小さな虫がいた。その虫は、てててとハンカチの上を歩き、ぱっと飛んでいった。
青坂「あ、いなくなった…あ、ハンカチ、どうぞ」
仁藤「[小文字]…どうも……[/小文字]」
青坂「…あの、か、顔色、悪くない…?体調悪かったり…?」
は、
仁藤「やめてくださいっ!」
びくりと肩を震わす眼の前の人。
仁藤「はぁ、はぁ、はぁ」
あ、やってしまった。また、嫌われて、いじめられて、あ、あ、
青坂「ご、ごめんなさい…でも、あの、パニック障害っぽそう…だから、いったん座ったほうがいい…」
え…
一旦その人の言う通りにして、日陰に移動し、腰掛けた。
青坂「大丈夫」
とても、優しくて、力強い言葉だった。
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