仁藤side
私は、周りの人とは馴染めない人でした。

えー「ねぇねぇ、仁藤さんってさ…」
びー「わかる〜ちょっと絡みづらいよね…」
えー「おはよー！って言ったらさ、こっち睨まれて〜…」
びー「うっそやっば！ってか声かけるのやめたほうがいいよ、なんか仁藤さん、隣のクラスのあいつに目付けられてるらしいから」
えー「うそでしょ！？」
よくもまぁ、本人がいるところで小声とは言え喋れるもんだ。
仁藤「くっだらね」
私はその言葉をそこに吐き捨てて席を立った。その言葉が届いたのか、もし届いたならその二人がどう思ったかどう話すかになんて知らない。どうでもいい。
しー「ねぇねぇ、仁藤さん…だよね？」
仁藤「何」
でぃー「放課後、用事があるんだ。裏庭に来てもらってもいい？」
仁藤「用事なら今話して」
しー「いや…ちょっと話したいことあって」
仁藤「ここで話せないわけ？」
しー「難しいかな。ともかく来てね！」
そういって、隣のクラスの女子二人は去っていった。笑顔だった。とても、気持ちの悪い、嘲笑だった。


しー「ねぇ何できてくれなかったわけ？」
仁藤「一応行ったよ？授業終わってすぐ。5分だけ待ってあげたけど？」
しー「はぁ？そんなの間に合うわけ無いじゃん。ウチラの担任話長いし。」
仁藤「知るかよ。お前らの事情でしょ？じゃあね」
でぃー「何お前」
急に口調が変わっても、私は特に興味はなかった。いきなり、世界が回った。いつの間にか、私は床に倒れていた。背中を押されて、転んだようだった。
でぃー「お前さぁ、気に食わないの、そういう態度。」
私は膝についたホコリを払って、立ち上がる。
仁藤「別に、あなたに気に入られてもいいことなくない？」
ｶﾞｯ
ちょうど腰のあたりに、強い、痛み。私はもう一度床に倒れ込んだ。
しー「あははっ」
でぃー「くすっ」
そう言って二人は去っていった。

そこからいじめは始まった。