好きな子は恋心をわかってない!
瑠璃岡side
瑠璃岡「あ、青坂くん、おはよー!」
珍しく通学路で会う。青坂くんの手からコンビニの袋がぶらさがっていて、あぁなるほど、コンビニに寄るためにこっちに来たのか、と理解した。
青坂「あ、う、うん、おはよう。」
瑠璃岡「…あ、ごめん、つい癖で…」
青坂くんって、名字呼びしちゃった。名前呼びは、まだ馴染まない。その事実でさえ、幸せだった。
青坂「ううん。大丈夫だよ」
ふわりと笑ってくれるその笑顔。大丈夫。安心できる、優しさがにじみ出ていた。
青坂「あの、る…アオイ、この前の、あれ、見てた…?」
瑠璃岡「ギクッ!」
あれ。あれ。あれ。あれあれ?
思い当たることは1つしか無い。後輩と、青坂くんの姿が、浮かび上がる。
瑠璃岡「あ、あの、告白…?」
青坂「う、うん。」
瑠璃岡「ご…ごめん」
たとえ悪意はなくとも、嫌だろうに。青坂くんは私を責めずに私を気遣って聞いてくれた。
青坂「ううん、聞こえちゃったんじゃない?」
瑠璃岡「うん…珍しい場所にいたから、声かけようと思って。バレてたんだ」
青坂「ちょっと声聞こえたから」
瑠璃岡「あわわ〜…」
バレてたんだ。思わずでたあの声。
青坂「不安にさせちゃったかなって」
瑠璃岡「う」
瑠璃岡「冬谷はなんでもわかっちゃうね」
青坂「一応国語は得意だから。読解とか」
瑠璃岡「そういう問題?」
二人で顔を合わせて笑う。
瑠璃岡「解くの、むずかしかった?」
青坂「…簡単だったよ」
瑠璃岡「ってことは、冬谷くんが私のことよくわかってるってことだね」
青坂くんは少し考えてから、
青坂「光栄だよ」
と答えた。
青坂「大丈夫」
青坂「僕は瑠璃岡さんが好きだから」
瑠璃岡「…!」
もう、恥ずかしいこと言ってくれるなぁ
瑠璃岡「いま、瑠璃岡さんって言ったね?」
青坂「あ」
顔が熱いのをごまかすために、くすっと笑って一歩先に歩んだ。
瑠璃岡「あ、青坂くん、おはよー!」
珍しく通学路で会う。青坂くんの手からコンビニの袋がぶらさがっていて、あぁなるほど、コンビニに寄るためにこっちに来たのか、と理解した。
青坂「あ、う、うん、おはよう。」
瑠璃岡「…あ、ごめん、つい癖で…」
青坂くんって、名字呼びしちゃった。名前呼びは、まだ馴染まない。その事実でさえ、幸せだった。
青坂「ううん。大丈夫だよ」
ふわりと笑ってくれるその笑顔。大丈夫。安心できる、優しさがにじみ出ていた。
青坂「あの、る…アオイ、この前の、あれ、見てた…?」
瑠璃岡「ギクッ!」
あれ。あれ。あれ。あれあれ?
思い当たることは1つしか無い。後輩と、青坂くんの姿が、浮かび上がる。
瑠璃岡「あ、あの、告白…?」
青坂「う、うん。」
瑠璃岡「ご…ごめん」
たとえ悪意はなくとも、嫌だろうに。青坂くんは私を責めずに私を気遣って聞いてくれた。
青坂「ううん、聞こえちゃったんじゃない?」
瑠璃岡「うん…珍しい場所にいたから、声かけようと思って。バレてたんだ」
青坂「ちょっと声聞こえたから」
瑠璃岡「あわわ〜…」
バレてたんだ。思わずでたあの声。
青坂「不安にさせちゃったかなって」
瑠璃岡「う」
瑠璃岡「冬谷はなんでもわかっちゃうね」
青坂「一応国語は得意だから。読解とか」
瑠璃岡「そういう問題?」
二人で顔を合わせて笑う。
瑠璃岡「解くの、むずかしかった?」
青坂「…簡単だったよ」
瑠璃岡「ってことは、冬谷くんが私のことよくわかってるってことだね」
青坂くんは少し考えてから、
青坂「光栄だよ」
と答えた。
青坂「大丈夫」
青坂「僕は瑠璃岡さんが好きだから」
瑠璃岡「…!」
もう、恥ずかしいこと言ってくれるなぁ
瑠璃岡「いま、瑠璃岡さんって言ったね?」
青坂「あ」
顔が熱いのをごまかすために、くすっと笑って一歩先に歩んだ。
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